Glance AIがシャープと提携 スマートフォンにAIコマースプラットフォームを搭載
Googleの出資を受けるテクノロジー企業Glanceは、2025年8月4日、大手電機メーカー、シャープ株式会社との提携により、AIを活用したコマースプラットフォーム「Glance AI」を日本市場で提供開始すると発表した。
直感的で新しいショッピング体験を提供
Glanceの発表によれば、「Glance AI」は生成AIと没入感のあるビジュアル技術を融合させた、直感的で新しいショッピング体験を提供するプラットフォーム。この「Glance AI」は、シャープの新たなスマートフォン「AQUOS R10 SH-M31」に搭載され、日本のユーザーが日常的にスマートフォンを使う中で、自然な形で商品と出会える体験を可能にするという。
今回の日本市場参入は、AIコマースの進化における重要な節目と位置づけられており、日本において、より一人ひとりに最適化されたショッピング体験を提供するとしている。
ファッション分野から展開開始
「Glance AI」のユーザーは、気になるスタイルを探したり、好みに合ったアイテムの提案を受けたりしながら、世界のブランドや小売業者400社以上とつながるネットワークを通じて商品を購入できる。
Glance AIは、日本での展開をファッション分野から開始。今後は、美容、アクセサリー、旅行といったライフスタイル全般へと順次拡大していく予定。
また、日本のペット関連市場への進出も視野に入れている。2000万人以上のペットオーナーを抱え、関連商品やサービスの需要が高まる中で、日本はこの分野におけるイノベーションの可能性を広げる、極めて重要な市場であるとGlanceは分析している。
年内に1000万台以上のスマートフォンへの導入を目指す
シャープ株式会社の通信事業本部長である中江優晃氏は、本件について「Glance AIを単なる機能ではなく、競争の激しい市場でシャープのデバイスを差別化する未来を創出する魅力的なモバイルUXとして捉えています」とコメント。また、本パートナーシップについては、深くパーソナライズされた全く新しいショッピングの時代を築くものだとも述べている。
Glanceでは、今年末までに日本国内で1000万台以上のスマートフォンに「Glance A」Iが搭載されることを目標としており、スマートフォンを主軸としたAI活用型の次世代コマース体験を日本市場に広く浸透させていくことを目指すとしている。
※画像出典:Glance Japan株式会社