テックファーム、ECサイト向け音声コンテンツ生成サービスを提供開始
テックファーム株式会社(以下、テックファーム)は2025年8月18日、ECサイト向けにAIが自動で会話形式の音声を生成し、商品を紹介する音声コンテンツ生成サービス「ECCast(イーシーキャスト)」を開始した。
商品URLからAIが音声を生成
「ECCast」は、ECサイトで販売する商品のURLを入力するだけでAIが内容を解析し、魅力的なトーク音声を生成するサービスである。タグを埋め込むことで、ECサイト上で再生できる音声コンテンツとして提供される。
テックファームは本サービスの特徴について、次のように説明する。
◆記憶に残る音声表現
複数キャラクターによる自然な会話形式で、専門家や友人が語るように商品の魅力を伝達。声のトーンや抑揚により印象に残りやすい。
◆顧客体験の向上とCVRへの貢献
スマートフォンやイヤホンでの「ながら聴き」に対応し、テキストだけでは届かない層への訴求ができる。特に食品・コスメ・アパレルなど、感情訴求が重要な商材に効果的。
◆越境EC・海外展開にも対応
多言語対応により、英語をはじめ海外向けECにもスムーズに導入可能。直感的に伝わる音声コミュニケーションで、国境を越えた接客を実現する。
専門知識がなくても高品質な音声体験を実現
テックファームは本サービスについて、次のようにコメントする。
「ECCastは、サイト分析・自然言語対話設計・音声合成などの要素技術を、EC 販促に最適化する形で統合した独自のエンジンを採用。スクリプト作成から音声化、ページ反映までを一気通貫で支援するUX設計により、専門知識がなくても高品質な音声体験を実現できます」
近年、ECサイトにおける購買行動が多様化し、商品を印象づけるためのコンテンツがさまざまに試行されている中、「音声コンテンツ」への注目度は年々、高まっている。
同社はこの傾向について「ながら聴き・親近感・記憶定着といった音声特有の強みが評価されていることの裏付けでもある」と分析する。
今後はリアルタイム対話が可能なデジタルヒューマンの開発など、人とAIの自然なコミュニケーションを追求した技術研究を継続する方針だ。ECCastの展開をはじめ、AI技術発展の行方に注目が集まる。