ebay、2025年第2四半期の越境ECレポート発表 今後、米国関税政策の変更が転換点になるか
eBayにおける日本セラーの越境ECを支援するイーベイ・ジャパン株式会社が、2025年第2四半期(4月〜6月)の期間に日本のセラー(販売者)から出品されたアイテムの販売動向を発表した。
取引額トップは「レディースアパレル」
2025年第2四半期(4月〜6月)のカテゴリーランキングにおいて、取引額の1位は「レディース アパレル&バッグ ブランド小物」、2位は「時計・パーツ&アクセサリー」、3位は「トレーディングカード」で、このTOP3は2025年第1四半期(1〜3月 ※1)と同様の結果となった。
画像元:「2025年 第2四半期 越境ECレポート」を公開(イーベイ・ジャパン株式会社)
成長率ではトレーディングカードの伸び率が顕著。来年30周年を迎えるポケモンカードの勢いが続いている様子がうかがえた。
プレミアム市場も活性化するトレーディングカード
売れ筋商品の詳細について、以下で確認していく。
◆トレーディングカード
2025年第1四半期に続き、第2四半期も、前年同期比約1.7倍という顕著な伸びを記録。特に「ポケモンカード」のボックスは前年同期比で2倍以上の売上を達成し、鑑定済みの高額カードが日本から$38000(約561万円)で販売されるなど、プレミアム市場も活況となった。
◆ビデオゲーム(本体)
第2四半期において、ビデオゲーム(本体)は前年同期比約1.3倍と大きく成長。関税制度が変化する中でも、中古ビデオゲーム本体が引き続き強い需要を維持するなど、市場をけん引している。
◆自動車パーツ
前年同期比約1.2倍、バイクパーツが前年同期比約1.5倍と、今後も高い需要の継続に期待。車の修理のために日本から車パーツを購入する動きが活発化しており、バイクパーツは、ホンダ、スズキ、カワサキのスポーツ系・オフロードバイク向けの純正部品が多く取引されるなど、エンジンや駆動系の修理・メンテナンス用パーツが主力となった。
多地域への販路拡大が戦略的な選択肢に
イーベイジャパンでは第2四半期の販売動向の総評として「米国では輸入品の金額が800ドル以下の場合に関税を免除できる『デミニミス・ルール』があるため、800ドル以下の商品を取り扱うセラーにとっては、米国市場における旺盛な消費意欲を背景に、非常に好調な四半期となりました」としている。
しかし、米国政府は「デミニミス・ルール」を8月29日から停止することとしており、不確実性が高まっている状況だ。そうしたことを鑑み、イーベイ・ジャパンはレポートの中で、今後について「米国関税政策の変更が大きな転換点となります」と述べる。
同社が日本のセラー向けに実施したアンケート調査(※2)では、「今後、取り組みたいこと、取り組んでいることは」の問いに対して、「アメリカ以外の市場への参入」、「今までとは別の商材、原産国への切り替え」が上位を占めたという。
「こうした環境変化に備える意味でも、米国市場に依存しすぎることなく、欧州・オーストラリアをはじめとする多地域への販路拡大が、日本のセラーにとって重要な戦略的選択肢となることが見込まれます」(イーベイ・ジャパン株式会社 ジャパンアカウントマネジメント部 部長 北村直樹氏)
米国の関税政策変更を巡っては進行形で状況が変化しており、米国向けに販売する日本セラーも、そのなりゆきを注視していることだろう。今回発表されたeBayの販売動向も今後の施策の参考にしてほしい。
※1 関連記事:ebay、2025年第1四半期の越境ECレポート発表 最も成長したカテゴリーは?
※2:対象者:日本セラー(約4万2000件、匿名での集計)/アンケート期間:2025年5月27日〜6月8日/取得方法:eメールでの配信(イーベイ・ジャパンの公式案内メール)/回答数:799件
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