イーベイ・ジャパン、日本型CEモデルの国際展開に向けた勉強会を開催

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ECのミカタ編集部

「国際サーキュラーエコノミー(CE)の未来と政策形成に向けた官民勉強会」を初開催

イーベイ・ジャパン株式会社と株式会社メルカリは2025年10月30日、日本型サーキュラーエコノミー(CE)モデルの国際展開に向けた勉強会を9月17日に開催したことを発表。本会には環境省、経済産業省、日本貿易振興機構(JETRO)、株式会社コメ兵、ブックオフコーポレーション株式会社、(一社)リユース業協会サーキュラーエコノミー推進委員会などが参加した。

官民連携に向けた有意義な機会

2025年9月17日に行われた本勉強会では今年度、環境省が策定予定の「リユース等の促進に関するロードマップ」や、経済産業省による「成長志向型の資源自律経済戦略」といった関連政策の方向性について説明が行われた。

イーベイ・ジャパンおよびメルカリからは、国際市場での動向や日本から出品されるリユース商品のトレンドについて、大手リユース販売事業者からは国際CEの現状と課題感を発表。参加者間で活発な意見交換・質疑応答が実施された。

イーベイ・ジャパンは本件について、「日本型CEモデルの現状と課題が浮き彫りとなり、今後の国際展開の進展に向けて、制度や情報連携の面ではどのような方向性が望ましいか、今後の官民連携に向けた前向きな一歩となる有意義な機会となりました」とコメントしている。

資源循環と経済成長の両立を目指す

リユース市場や越境リユースEC業界は近年急速に拡大しており、サーキュラーエコノミーを推進する新たな成長ドライバーとして注目されている。

特に、米国・欧州のバイヤーからは、日本の出品者による「正確な商品説明」「高品質な中古品」が高く評価されているほか、アジア圏では日本のアニメ・ゲーム・エンタメ商品などが好感されている。日本発のリユース商材が、国際市場で高付加価値を生み出している状況である。

こうした背景を踏まえ、本勉強会は資源循環と経済成長の両立を目指し、消費者や海外市場から信頼される「日本型CEモデル」の可能性について、官民が共に理解を深めることを目的に開催された。

※画像元:「国際サーキュラーエコノミー(CE)の未来と政策形成に向けた官民勉強会」を初開催(イーベイ・ジャパン株式会社)

イーベイ・ジャパンは本取り組みを通じて、官民の協働により「日本型CEモデル」の発信を促進し、国際社会におけるサステナブルな成長へ貢献する方針を示した。日本型のサーキュラーエコノミーモデルの国際展開に向けての第一歩として、今後の動向に注目したい。