アスクル、3PL事業に関する情報流出の可能性を公表【第9報】

最終更新日:

ECのミカタ編集部

3PL事業に関する情報流出の可能性について(ランサムウェア攻撃によるシステム障害関連・第9報)

アスクル株式会社は2025年11月14日、10月19日に起きたランサムウェア攻撃によるシステム障害に関して、同社グループ会社である ASKUL LOGIST株式会社が運営する3PLサービスを利用する取引先企業に関する情報、当該企業のエンドユーザーの情報が外部に流出した可能性があることを確認したと公表した。

物流業務に関する出荷・配送データの一部が流出

2025年11月14日時点における、外部流出の可能性がある情報は以下の通り。

◆取引先企業からASKUL LOGISTが委託を受けた物流業務に関する出荷・配送データの一部
※データ項目:配送先住所・氏名・電話番号・注文商品情報 (メールアドレスおよびクレジットカード情報の委託は受けていない)

当該情報を悪用した被害の発生は確認されていないが、今後それらの情報を悪用した「着信」や「なりすまし・フィッシングメール(SMS)」、「ダイレクトメール(DM)」等が送付されるおそれがある。

アスクルは「不審な着信、ショートメールにはご注意いただきURLなどのリンクはクリックせずに削除するなど、十分にご注意いただきますよう、お願い申し上げます」と周知している。

良品計画も外部流出の可能性を公表

株式会社良品計画は本件について、ネットストアで買い物を行った顧客の情報について、「住所」「氏名」「電話番号」「注文商品情報」の外部流出の可能性があると発表している。

なお、クレジット情報は含まれておらず、対象期間も調査中となっている。

現在、アスクルは関係する取引先企業へ報告を実施。外部専門機関等の協力のもと、引き続き情報流出に関する詳細調査を進めるとともに、新たな情報流出を防ぐため監視体制を強化している。

なお、本件に関して、個人情報保護委員会を含む関係当局への報告を完了しており、今後、新たに公表すべき事実が確認された場合には、取引先企業と連携し公表するとした。

引き続き本件の動向を追っていきたい。

※本記事は2025年11月14日の第9報公表時点の情報に基づく

◯関連記事:アスクルのランサムウェア感染により、無印良品ネットストアが受注・出荷を停止
◯関連記事:アスクル、一部商品の出荷トライアル運用を開始 WMSの復旧は未定
◯関連記事:アスクル、本格復旧フェーズの見通しを発表 2025年11月12日より第1弾トライアルを拡大
◯関連記事:アスクル、ランサムウェア攻撃による情報流出件数の拡大を公表
◯関連記事:アスクル、第2弾トライアルの拡大を発表 本格復旧フェーズは2025年12月上旬以降を予定