「置き配が標準サービス化」4割以上が不安感 ナスタ調査
株式会社ナスタは2025年12月26日、「置き配に関する実態調査」の第8回調査の結果を発表した。
調査概要
◆調査対象者:ネットショッピング利用者
◆調査時期:2025年12月8日~9日
◆調査方法:インターネットリサーチ
◆調査人数:2000人(男性1000人、女性1000人)
◆対象年齢:20代400人/30代400人/40代400人/50代400人/60代以上400人
◆出典:置き配に関する実態調査(株式会社ナスタ)
置き配利用率の伸びは鈍化
「これまでに置き配(非対面受け取り)サービスを利用したことがあるか」をたずねたところ、「ある」と回答した人は73.7%にのぼった。
前年の72.4%から約1ポイントの増加となり、2019年調査開始時の26.8%と比べると約2.7倍と、普及自体は着実に進んでいる。一方、前年は5.1ポイント増であったのに対し、今年は約1ポイントの増加にとどまった。普及の伸びが鈍化しつつあることが明らかとなった。
置き配場所として最も多く利用されているのは前年と同様に「玄関先(荷物を地面にそのまま置く)」が60.4%。次いで「宅配ボックス」24.8%、「物置」2.9%、「メーターボックス」5.6%、「車庫」2.0%、「自転車のかご」2.0%、「郵便受け(ポスト)」2.0%と続いた。

半数以上が「玄関への置き配」を利用
続いて今年、再配達になったことがあったかを質問。「よくあった」13.5%、「時々あった」34.0%、「まれにあった」32.9%に対し、「全くなかった」は19.7%となった。前年の「全くなかった」18.2%からは増加しており、再配達がゼロだった人の割合は着実に増えている。
再配達を減らした手段としては「玄関先への置き配」53.4%が最多に。次いで「時間帯指定」37.0%、「宅配ボックス」30.8%、「配達ロッカーやコンビニ・オフィス受け取り」などが各1〜7%台で並んでいる。
置き配・宅配ボックスの活用に加え、時間指定やロッカー利用などの手段を組み合わせながら、再配達削減が図られている様子がうかがえる。

一方、「置き配が標準サービスになることについて不安を感じるか」という質問には「非常に不安を感じる」14.6%、「やや不安を感じる」28.4%という結果に。合計すると43.0%が「不安を抱いている」ことが明らかとなった。

「宅配ボックスの設置」が最も求められる
「置き配が標準サービスになった時に、宅配便を安心して利用するために有効だと思うこと」について聞いたところ、「宅配ボックスの設置」53.4%で最多だった。
次いで「防犯カメラの設置」34.2%、「コンビニエンスストア受け取りの活用」29.1%、「駅などの宅配ロッカーの活用」19.5%、「宅配営業所受け取りの活用」16.3%、「置き配保険の加入」10.3%と続いた。

本調査結果を受けて、ナスタは次のようにコメントしている。
「置き配の利便性や再配達削減効果をいっそう社会に浸透させていくためには、宅配ボックスや防犯カメラといったハード面の整備とともに、受け取り方法の選択肢拡充や、誤配・紛失を減らす運用面での工夫が不可欠です」
円滑な物流体制を構築するためにも、本調査内容を参考にEC事業者としてできる「再配達を減らす取り組み」を実施していきたい。


