購買の意思決定における課題「AIが解決する」時代に アライドアーキテクツ調査
アライドアーキテクツ株式会社は2026年4月2日、買い物場面での生成AI活用実態を調査した結果を発表した。
調査概要
◆調査名称:買い物場面での生成AI活用に関する生活者意識調査
◆調査主体:アライドアーキテクツ株式会社
◆調査期間
期間①:2024年3月1日~2025年2月28日
期間②:2025年3月1日~2026年2月28日(前年比較)
◆調査方法:X(旧Twitter)における生成AI活用関連投稿の言及データ分析
◆分析対象数:各調査期間ごとの該当データ447件(期間①)、2869件(期間②)を分析対象
◆分析軸:CEPs(カテゴリーエントリーポイント)に基づく生活者インサイト分析
◆ランキング化:独自開発の「成長性スコア」に基づきランキング化。成長性スコアは、市場の成長度合いを数値化した指標で、50を基準とする偏差値で表現。過去と現在の言及数変化を評価し、データの信頼性に応じた補正を行うことで、より正確な成長トレンドを把握
◆分析ツール:データプラットフォーム「Kaname.ax®」(特許出願中のAI技術活用)
◆調査元:アライドアーキテクツ株式会社Kaname.ax®調べ
◆出典:買い物場面での生成AI活用実態(アライドアーキテクツ株式会社)
購買時の課題をAIが解決
X上での買い物相談投稿が前年比6.4倍(447件→2869件)に急増する中、「どのような状況でAIに相談するのか」と「AIからどのような価値を得ているのか」を組み合わせて分析。以下の傾向が、明らかになった。
◆成長性スコア(※1):市場の伸び率
▷最も高いのは、「複数の選択肢から自分に合うものを絞り込みたい」という状況で「自分に合った最適な選択を効率的にできる」と感じるケースで1位となった。2位・3位は「高価な買い物の決断に迷ったとき」に「気兼ねなく相談し心が軽くなる」「効率的に選択できる」と感じるケースが占め、4位・5位には「専門的な商品の購入で迷ったとき」の活用がランクインした。
◆実際の投稿ボリューム:絶対値
▷最も多いのは「高価な買い物の決断に迷ったとき」。PC・カメラ・車・ジュエリーなど、高額商品の購入判断でAIが最も頼られている実態が判明した。
2026年のAI消費は「選択肢が多すぎて選べない」「大きな決断で迷う」「専門知識が必要」など、購買時の意思決定における課題を「AIが解決する時代」へと変化している。
AIの活用場面は日常領域へも浸透
成長性スコアTOP5は市場全体の伸び率を示した。しかし、アライドアーキテクツはそれとは別の注目すべき点として、「前年(2024年3月~2025年2月)にはほとんど見られなかったが、直近1年(2025年3月~2026年2月)で急増した活用場面がある」ことを指摘している。
◆体調や健康状態に合わせた商品を選ぶとき(前年比12.1倍)
▷医薬品・サプリメント・健康食品など、体調や健康に関わる商品選びでAIが活用されている。「ChatGPTに自分の症状を伝えて市販薬を相談してから薬局で購入した」といった声も見られた。
◆衝動買いを防ぎたいとき(前年比13.7倍)
▷「本当に必要か第三者視点で判断してほしい」という、購買の合理性をAIに確認する使い方が登場。「ChatGPTに欲しいものを相談したら『本当に使いますか?』と聞かれて冷静になれたという声も見られた。
◆コーディネートやTPO、体型に合わせた服装を考えるとき(前年比11.9倍)
▷個人の体型や場面に応じた服装選びでAIが活用されている。「通勤服をどうしたらいいかChatGPTに相談したら、手持ちの服や靴からおしゃれコーデと最低限の買い足しアイテム、色の組み合わせを教えてもらえた」という意見も寄せられている。
AI消費は、選択の効率化や専門知識の補完だけでなく、個人のライフスタイルや価値観に寄り添った購買体験へと進化している様子がうかがえる。
「対話による納得感」という新しい購買体験
アライドアーキテクツ取締役社長 村岡弥真人氏は、本調査結果について次のようにコメントしている。
「X上での買い物相談投稿が前年比6.4倍に急増する中、最も注目すべきは、『複数の選択肢から絞り込む』という効率化ニーズが最大の成長分野となっている点です。(中略) 加えて、2024年にはほとんど見られなかった新たな活用場面の急増も見逃せません。体調や健康に合わせた商品選び、衝動買いの抑制、骨格診断に基づいたファッションコーディネートなど、AI消費は高額商品や専門商品だけでなく、日常的な購買判断へと領域を拡大しています。『効率的に選択できる』『気兼ねなく相談できる』という2つの価値が、AI消費の本質を形作っており、これはGoogle検索やECサイトのレコメンドとは異なる、『対話による納得感』という新しい購買体験の誕生を意味しています」
今後、企業が持続的に成長するためには、こうした生活者の潜在的なニーズを先回りして捉え、商品開発やマーケティング戦略に反映させることが不可欠となるだろう。本調査結果を今後の施策検討に活かしてほしい。
※1:成長性スコアは市場の伸び率を示すアライドアーキテクツ独自の指標


