ネットイヤーグループ、カスタマージャーニーマップ作成ツール「UX Recipe」β版リリース

石郷“145”マナブ

カスタマージャーニーマップを簡単に作成するツール「UX Recipe」を開発、β版の登録受付を開始
専門知識がないデザイナーや開発者でも、ユーザーの生活シーンを主軸に置いたジャーニーマップが作れる
プリセットされたカードの中から、ユーザー体験に必要な行動や環境や感情などを選びつなげて作成

購入プロセスの行動や感情を可視化し、データ共有を可能にしたUX編集ツール

ネットイヤーグループ株式会社(本社所在地:東京都中央区 代表取締役社長 兼 CEO:石黒不二代 以下、ネットイヤーグループ)は、カスタマージャーニーマップを簡単に作成するツール「UX Recipe」を開発、β版の登録受付を開始することを6月15日に発表した。

カスタマージャーニーマップは、消費者の商品購入やサービス利用の際の行動について、図形をもちいて視覚的に記述したもので、近年、サービスやシステム設計分野において注目されている。しかし、現存するカスタマージャーニーマップ作成ツールの多くは、専門知識が必要、高価、生活シーンを主軸に置くことが困難などの課題があり、アナログ的な方法でカスタマージャーニーマップを作成することが一般的となっている。そうした課題を解決するため、ネットイヤーグループは、専門知識がないデザイナーや開発者でも、ユーザーの生活シーンを主軸に置いたカスタマージャーニーマップを簡単に作れるツール「UX Recipe」の開発に至ったとしている。

「UX Recipe」は、効率よくユーザー体験を計画することのできるツール。ユーザー体験に必要な構成要素(行動や環境や感情など)を選びつなげていくことで、簡単にカスタマージャーニーマップを作成できる。また、編集作業も容易に行え、ジャーニーを「レシピ」として表現し、企画書作成など、共同作業での情報共有が可能となる。

実際のカスタマージャーニーマップ作成としては、プリセットされたカードの中から、ユーザー体験に必要なカードを選んで繋いでいく。カードは、利用者の感情(ネガポジ)を顔マークがデザインされており、より直感的なオリジナルストーリー(レシピ)を作成できる。また、チャネルやメディア、場所、ペルソナなどもリストから選べ、ジャーニーに必要な構成要素を編集することも可能とのこと。

これまでのカスタマージャーニーマップの作成には、例えば、ユーザーの行動心理を分析するためにアンケートなどを実施し、それを基にしたデータ化などが必要だった。「UX Recipe」は、ネットイヤーグループの独自のガイドラインによるマッピングアイコンを用意し、そうした作業をバッサリと簡略化した。確かに想定できる行動や感情分析は、レシピとして用意されている方が使い勝手がいい。また、データを画像のレシピとして編集や情報共有できるようにしたことも大きなポイント。「UX Recipe」により、カスタマージャーニーマップは、今後、より身近なWebサービス評価のための手法となるだろう。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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