セブン&アイ・ホールディングス、第1四半期の営業利益を発表

セブン&アイが平成28年2月期、第1四半期決算短信を発表
営業利益818.56億円、四半期純利益は前年同期比6.9%増の422.28億円
通信販売事業における営業収益は、前年同期比9.4%減、27億93百万円の営業損失

営業利益は前年同期比5.6%増だが、通販事業においては27億93百万円の営業損失

株式会社セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン&アイ)は、平成28年2月期、第1四半期決算短信を7月7日に発表した。

セブン&アイの発表によれば、2015年3~5月期(第1四半期)の連結決算は、北米コンビニ事業でのガソリン売上減により営業収益が前年同期比2.1%減の1兆4407.82億円となったものの、コンビニ事業(営業利益の前年同期比11.5%増)と金融事業(営業利益の前年同期比6.0%増)の好調で、営業利益としては前年同期比5.6%増の818.56億円となったとのこと。なお、経常利益は前年同期比5.0%増の811.81億円、四半期純利益は前年同期比6.9%増の422.28億円となっている。

通信販売事業における営業収益は、378億1百万円(前年同期比9.4%減)、27億93百万円の営業損失となった。セブン&アイは、現在、「成長の第2ステージ」に向け、グループ横断的にオムニチャネル戦略を推進。15年10月の本格稼働に向け、商品開発やECサイトなどのシステム構築、物流などの事業基盤の整備に注力している。株式会社ニッセンホールディングスでは、セブン‐イレブン店舗などで有料ファッションマガジンを販売するなど、グループシナジー効果の実現に向けた取り組みを進めたが、収益改善には至らなかった。

営業利益と純利益が過去最高となったセブン&アイだが、唯一の赤字となった通販事業が足を引っ張る形となった。2013年に買収したニッセンの不振が要因となっているのは明らかだが、急回復は難しいものと思われる。