【続報】楽天・決算発表 国内EC流通総額は17,2%増!

石郷“145”マナブ

楽天の平成27年12月期 第2四半期決算はいかに?Non-GAAP営業利益については前年当期比が28,3%増

 楽天株式会社(以下、楽天)は、昨日、代表取締役 副社長 執行役員山田善久氏らにより、記者会見を行い、平成27年12月期 第2四半期決算短信を発表した。その続報である。楽天の27年12月期第2四半期の連結業績(平成27年1月1日〜平成27年6月30日)は、売上収益3320億600万円(前年期同四半期20%増)、営業利益552億8900万円(前年期同四半期23.5%)、税引前利益540億8400万円(前年期同四半期23.6%)、四半期利益277億7200万円(前年期同四半期18.7%)、親会社の所有者に帰属する四半期純利益277億7200万円(前年期同四半期20.3%)、四半期包括利益合計額469億4800万円(前年期同四半期155.2%)となる。

 この第2四半期でいえば、インターネットサービスでは『楽天市場』・『楽天トラベル』等で前年同期に発生した消費税増税前の駆け込み 需要の剥落があったものの、スマートデバイス(スマートフォン及びタブレット端末)向けのサービス強化や『楽 天スーパーSALE』に代表される大型セールイベントを実施したこともあり、業績が順調に推移しているとした。

 さらに、コンテンツサー ビスでは将来の利益成長に向けた戦略投資を継続する一方で、厳格な費用管理にも取り組み、業績は改善基調にある。また、図書館・教育機関向けに電子書籍、オーディオブック等のコンテンツ配信サービスを提 供するOverDrive Holdings, Inc.(米国)(以下、OverDrive社)を2015年4月に完全子会社化した。インタ ーネット金融においては、『楽天カード』の会員基盤が一層拡大し手数料収入が増加したほか、『楽天証券』・『楽 天銀行』等のサービスも順調に拡大し、大幅に利益が増加している。

「営業利益の上昇、金融の好調と、ECの順調な成長」楽天 山田副社長、語る

「営業利益の上昇、金融の好調と、ECの順調な成長」楽天 山田副社長、語る

 席上、副社長 山田善久氏は「一部調整し他社と比較しやすくした営業利益である、Non-GAAP営業利益については前年当期比が28,3%増、とりわけ、インターネット金融の割合が73.5%とかなり高くなっています。中でもカードが四半期だけで1兆円という取扱い高。2010においては、丸一年で1兆円に届いていないのに、それが三ヶ月で達成でき、これは初めてのことになります。楽天銀行においても、500万口座と国内のネットバンキングにおいては、ナンバーワンのレベル。」と楽天の勢いを語った。

 さらに「楽天市場を中心とした、国内ECの流通総額も順調に伸びていて、17,2%増となっています。そこには海外への取引額(クロスボーダー取引の流通総額)も55%増となっています。Ebates流通総額前年度比で48.8%と、非常に高い伸び率をしめしています。一年間で50億ドルくらいにいくのかな、と思っています。海外のイーコマースにおいても、それなりの存在感を示すことになりそうです。」とイーコマースの好調ぶりも重ねて、アピールした。その他、直近の買収案件としてOverDriveについても触れ、黒字の会社ということもあり、楽天への収益にも貢献している、とした。

 また、先日、弊社でも取り上げた楽フェスについても触れ、当初の予測数字の2倍の集客があったことを説明するなど、全体としてあらゆるジャンルにおいて、良い傾向が見られる決算発表となった。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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