不正利用の削減の流れでスマレジ対応ICカードリーダー!
スマレジのクレジット決済サービス「スマレジ・ペイメント」に対応した専用ICカードリーダーを2015年11月2日より販売
ICカード読み取り端末を用いなかった場合に生じた不正被害の責任を、加盟店および加盟店契約会社に課すという流れで、登場
データの解析・偽造がなされず安全にカード決済を行え、本人認証にはカード契約者自身が設定した暗証番号を用いる。結果、第三者による不正被害を防止することができる
時代の流れに即する形で、登場する、スマレジ対応ICカードリーダー
iPadなどのタブレットを利用したPOSレジ「スマレジ」を展開する株式会社プラグラム(以下プラグラム)は、決済サービスプロバイダの株式会社ゼウス(以下ゼウス)との共同開発により、スマレジのクレジット決済サービス「スマレジ・ペイメント」に対応した専用ICカードリーダーを2015年11月2日より販売を開始する、と発表した。
専用ICカードリーダーはICカード決済の国際標準規格「EMV」に対応しており、安全にカード決済を行うことができる。EMVとは、ICチップ付きクレジットカードと決済端末に関する仕様を定めた国際規格だ。日本においても、日本クレジットカード協会や全国銀行協会が策定したICチップ付きクレジットカードと決済端末の仕様は、このEMVに基いて策定されているのだ。
また、国際カードブランドであるビザ・ワールドワイドジャパンは、偽造によるカードの不正利用の削減を目指し、偽造カードが使用された場合の被害の補償についてライアビリティシフト(債務責任の移行)を今秋より実施すると発表しており、これは、ICカード読み取り端末を用いなかった場合に生じた不正被害の責任を、加盟店および加盟店契約会社に課すというもの。
そういう背景もあり、スマレジでスマレジ・ペイメントを利用する店舗への債務リスクを軽減するために本年11月より全てのカード決済をICカード対応に切り換える決定をした、というわけだ。
ちなみに、ICカードはEMVに対応した4桁の暗証番号を入力するタイプのICチップ付きクレジットカード。ICチップにはカード情報が暗号化された状態で記録されており、読み取り後もすぐに暗号化されるため、これまでの磁気ストライプカードと比べて、データの解析・偽造がなされず安全にカード決済を行え、また本人認証には従来のサインにかわり、カード契約者自身が設定した暗証番号を用いるため、第三者による不正被害を防止することができるなど、多くのメリットがある。価格は、定価:23,000円(税抜)となっており、特に、オムニチャネルなどを進める店舗においては、注目の動きだ。