Google、モトローラ売却。29億ドルでレノボへ

既存ハード事業からの脱却

Googleは1月29日、傘下の携帯機器メーカー Motorola Mobility をレノボへ売却すると発表した。売却額は約29億1000万ドルで、2012年の買収額約125億ドルの4分の1以下だ。

特許は手放さず

今回の取り引きで、モトローラの特許および出願中の発明は Google が引き続き所有し、レノボは利用するライセンスを得る。
レノボはPC周辺とスマートフォンの事業買収を重ね、各社のブランドを使って規模を追うマーケティング戦略をとると見られる。

モトローラCEO、Dennis Woodside氏は「レノボの一部門として、モトローラモビリティは私たちのゴール、次の10億人の人々がモバイルインターネットを手にするための近道を得た」と述べている。

Googleはコモディティ分野から距離を置き、より先端的な研究開発に特化する。そのうえで先端研究者を確保し、生かすための特許戦略を固めたといえる。

スマートフォンメーカーにとってもGoogle自体がAndroid機器を開発する上での競合から外れることは歓迎だ。先進国が期待する画期的な新製品を生むGoogle、途上国からリバースイノベーションを生むLenovo。ともに注目だ。