楽天 2015年度 第3四半期決算発表
遂に楽天市場のモバイル比率が51.3%
楽天株式会社(以下、楽天)は、楽天のクリムゾンハウスにて、代表取締役 副社長 執行役員山田善久氏らにより、記者会見を行い、平成27年12月期 第3四半期決算短信を発表した。
楽天の27年12月期第3四半期の連結業績(平成27年1月1日~平成27年9月30日)は、売上収益5147億1100万円(前年期同四半期21.3%増)、営業利益829億5800万円(前年期同四半期13.5%)、税引前利益808億6200万円(前年期同四半期12.9%)、四半期利益425億3700万円(前年期同四半期-0.4%)、親会社の所有者に帰属する四半期純利益426億5500万円(前年期同四半期0.8%)、四半期包括利益合計額455億2300万円(前年期同四半期155.2%)となる。
今回の発表のポイントを簡単に見ていこう。まず、売上収益は伸びており、前年同期比+23.8%。順調に推移している。また、Non- GAAP営業利益(ノンキャッシュアイテムを除いた、過去との連続性を重視した営業利益)は前年同期比+13.3%と伸びている。また、インターネットファイナンスが伸びており、テクノロジーを利用した金融業務、いわゆるフィンテックは+16.3%と好調だ。楽天市場におけるカード使用率も高まっており、楽天市場におけるカード決済比率43.5%となった。また、楽天銀行も好調に推移しており、営業利益は前年同期比+49.7%、さらに、リアルの店舗でも、楽天ポイントがたまる箇所を増やすという動きを積極的に行ったこともあり、楽天ポイントカード流通総額(10月)は、前年同期比2.5倍となって、確実に浸透している。また、その他では、国内EC流通総額(トラベル含む)前年同期比+12.6%で、最近のスマホの隆盛もあってか、楽天市場のモバイル比率が51.3%となった。
その他では、楽天と楽天グループの通信サービス会社であるフュージョンコミュニケーションズ株式会社(以下、フュージョン)はフュージョンが運営する「楽天モバイル」事業を楽天に譲渡することで合意したことも合わせて発表があり、楽天グループ全体で、様々な事業に積極的に取り組む姿勢が見受けられた。今後、更に、様々なジャンルでの浸透とともに、楽天ブランドは一層の価値を持って、一般に受け入れられることだろう。