家の売買をスマートに。ヤフー&ソニー流今ドキ不動産

ECのミカタ編集部

売主と買主を繋ぐ新型不動産売買プラットフォーム登場!

 ヤフー株式会社(以下「Yahoo!JAPAN」)とソニー不動産株式会社(以下「ソニー不動産」)は昨日、新しい不動産売買プラットフォーム「おうちダイレクト」を開始した。

「おうちダイレクト」は、マンションの所有者(売主)と購入検討者(買主)を、従来よりもダイレクトに結びつける不動産売買プラットフォームだ。マンション所有者は、「おうちダイレクト」を利用することにより、不動産仲介会社を介することなく、自由にマンションの売り出しを行うことができる。売り出されたマンションの物件情報は「Yahoo!不動産」内の「おうちダイレクト」上に掲載される。

マンション所有者は「おうちダイレクト」を利用することにより、<自分のマンションを、自分が決めた価格で、自分で売り出す>ことができるため、マンション売却方法の選択肢が新たに広がる。

通常、マンションを売るとなれば、インターネット上や不動産屋で物件を掲載。「買主」が現れれば、「売主」「買主」「仲介会社」という関係の中でやり取りを行ってからやっと販売完了、という流れとなる。しかし、「おうちダイレクト」であれば、オンライン上でやり取りができるため、売買に掛かる時間が短縮でき、早く売りたいと考える「売主」にとっては都合が良い。

また、不動産の売買契約が成約した場合、不動産仲介会社が受け取ることのできる仲介手数料(税抜)は、売主と買主のそれぞれから成約価格の3%+6万円が法定上限金額とされている。しかし、「おうちダイレクト」では、所有者が自分で物件を売り出した場合、不動産仲介会社であるソニー不動産としては物件の販売に関連する活動を大幅に低減できることから、売主が負担する売却に掛かる仲介手数料は「無料」となる。

一方で、マンション購入検討者は、まだ売り出されていないマンションについて「購入希望の意思表明」ができる。「買いたいリクエスト」をしておくと、そのマンションの住戸タイプごとのシステム推定価格を知ることができるほか、そのマンションの住戸が「おうちダイレクト」を通じて売り出された際に通知が届く。

また、売り出し中のマンション所有者に対して「物件に関する質問」を直接できるようになり、より能動的に物件購入を検討することが可能となる。仲介会社を挟まずにやり取りができるため、手軽に情報収集ができるという点も利用者にとっての魅力の一つだろう。

マンション所有者による物件の売り出しから、購入検討者による物件見学の申し込みまではウェブサイト上で行うことができ(以下「マッチングサービス」)、その後の物件見学から売買代金の決済・物件の引渡しまでのオフラインでの不動産取引実務は、ソニー不動産がサポートする(以下「仲介サービス」)。

「おうちダイレクト」では、現在マンションの売買を検討しているユーザーだけでなく、今後マンションの売買を検討する可能性のあるユーザーにとっても有用となる各種情報(物件の価格に関する情報、マンションの人気度などの情報)を豊富に提供を行う。

「おうちダイレクト」は、ユーザーの意思決定を支援するオープンなオンラインのマッチングサービスと、安全・安心なオフラインでの仲介サービスを組み合わせた新しい不動産売買プラットフォームとして、日本国内の中古住宅流通市場の活性化に貢献していくという。

「売主」と「買主」のやり取りはオンライン上で行われるが、物件見学から引き渡しまでのオフラインでのやり取りはソニー不動産がサポートしてくれるため、「売主」「買主」ともに安心して利用することができる。「売主」「買主」それぞれにメリットがある「おうちダイレクト」。新たなマンションの売却方法として注目を浴びそうだ。


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