リピート購入向けの新機能で売上アップ

株式会社ロックオンは、EC構築オープンソース「EC-CUBE」の最新版「EC-CUBE 3.0.6」をリリースしたことを11月18日に発表した。

「EC-CUBE」は、同社が開発したECサイト構築パッケージをオープンソースとして2006年9月に公開したもので、推定22,000店舗以上で稼働（同社調べ）。公開よりバージョンアップが繰り返され、2015年7月には内部構造を全面刷新し、「拡張性の向上」を追求した「EC-CUBE 3.0」をリリース。「EC-CUBE 3.0.6」は、さらに改良を加えた最新バージョンとなる。

「EC-CUBE 3.0.6」には、ショップを訪れた購入者がよく購入する商品や検討中の商品を登録できる「お気に入り商品機能」と、過去に購入した内容と同じ商品の組み合わせですぐに購入できる「履歴から再購入機能」が新機能として搭載された。両機能は、既存「EC-CUBE」店舗でも簡単に追加することが可能となっており、反映後即座にリピート購入による売上アップが期待できるとのこと。

また、「EC-CUBE」では、最新バージョンリリース後も、EC-CUBE開発コミュニティのエンジニア協力のもと、年内中に「ポイント機能」「管理者権限機能」など、複数の新機能をリリースする予定としている。

リアル店舗とは違い、商品やサービスの比較が容易に行えるECでは、新規顧客の拡大より、リピート購入してくれる顧客をいかに手放さないようにするかに比重が置かれることが多い。こうした要望に応えるべく、運営システムにユーザーの継続購入しやすい仕組みを取り入れるEC構築サービスも増えているようだが、「EC-CUBE 3.0.6」でも、これらに本腰を入れてサービス展開を行っていくことになる。ショップを訪れた顧客を手放さないための手段として、「お気に入り商品機能」や年内にリリースされる「ポイント機能」などは、ECショップオーナーの即戦力となり、また、顧客管理の面で多いに活躍していくことだろう。