ITの力を全国へ届け、地方創生の推進を支援

　ヤフー株式会社（以下、Yahoo! JAPAN）は、ソフトバンクグループ株式会社が設立した日本初の100％オンライン4年制大学であるサイバー大学（福岡県福岡市）と共同で、eコマースやインターネット広告を活用できるIT人財を育成する教育事業を11月24日より都内の専門学校で試験的に開始し、2016年度から本格展開していくと発表した。

　同事業は、全国の専門学校（連携校）に対して、Yahoo! JAPANとサイバー大学が協力して策定した教育プログラムを提供し、各専門学校の授業を通してIT人財の育成を図る。教育プログラムは、Yahoo! JAPANがプラットフォームを提供できる「eコマース」と「インターネット広告」に関して、Yahoo! JAPANが持つ実務に関するノウハウとサイバー大学が持つ教育のノウハウを組み合わせて策定されており、インターネットを活用した「販売」と「集客」を総合的に学ぶ実務的なものとなる。

主な教育プログラムの内容は、「Yahoo!ショッピングに関する基礎知識」「Yahoo!ショッピングでのページ作成」「ストア運営の心構えや注文フロー」「インターネット広告を含む集客方法」など。さらに実際に運営するストアへの短期インターンなども授業の一環として進めていく。

また、試験導入の段階では都内の専門学校のみの展開となるが、サイバー大学のオンラインを使った遠隔教育システムを活用しているため、全国的なプログラム導入も可能だ。

Yahoo! JAPANは、全国各地で教育を受けられる環境を実現し、人財育成だけでなく、「地方創生」という日本の社会課題の解決に貢献したいと述べている。

ITを学べる専門学校は数多く存在するが、Yahoo! JAPANのブランドを冠したECの授業には特に人気が集まりそうだ。また、現在、ECを運営している人たちの中にもサイバー大学のオンライン授業ならば、再度、受講してみたいと思う人が多いのではないか。最新のノウハウを実践的なカリキュラムで学べる教育事業。まずは都心からとなるだろうが、今後は、地方の専門学校にも導入が広まっていくことだろう。

　そして、ECは急成長も考えられる市場。とはいえ、そうなった時を考えてみたことはあるだろうか。仮にそうなった時に、必要になるのは、人材だが、すぐにいい人材を集めることほど難しいことはない。

　戦略と同じくらい大事な要素、それは人材だ。企業の拡大ともに、マネージメントもしかり、それは、いい人材を集めてこそのことだろう。人件費は企業にとって、固定費となり、大きな投資だからこそ、YahooJAPAN！が未来、活躍する人を育てるようという意識に関して、拍手を送りたい。いい人材を育て、この業界をそういう人材が流れていくことは、EC業界の発展がある。これを読んでいる、あなたの店舗もしかり、どのEC店舗にとっても他人事ではないのである。