”メール便廃止は何月?”激動2015年ヤマト運輸まとめ

ECのミカタ編集部

2015年ヤマト運輸まとめ

 さて、質問。いまでは、当たり前になった、このニュースはいつ発表されたヤマト運輸のニュースでしょう。

 クロネコメール便を廃止 ~法違反の認識がないお客さまが容疑者になるリスクの放置は、お客さまにとっての『安全で安心なサービスの利用環境』と『利便性』の両立が出来ないため、クロネコメール便を 2015 年 3 月 31 日の受付分をもって廃止。実は、今年の1月22日に発表されたものだ。それからわずか一年経たずして、物流の様子はこの一件で、様変わりした。つい最近のことのようで、実はまもなく一年が経とうとしている。

 今年のヤマト運輸はこのニュースにもあるように、まさに激動の一年。そして、ヤマトホールディングス株式会社(以下、ヤマトホールディングス)が、今年のトップトピックを先ほど、発表した。直近取り上げたニュースで言えば、「ヤマトの新機軸!マイナンバー管理の徹底化に一役買う(http://goo.gl/4t5Qvi)」や「【速報】ヤマト×ebay 米国への出店促進!( http://goo.gl/4t5Qvi)」などがあり、ご覧いただいた方もいるのではないだろうか。

ここからは、ECのミカタの視点を交えながら、トピックを追ってみる。

まず2015年、最初のトピックは、 1 月 19 日 ヤマトロジスティクス
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケアカンパニー様の新物流センター「羽田ディスト リビューションセンター」の運用を開始~ヤマトロジスティクスが羽田クロノゲートと宅急便ネットワークを活用して、物流加工から全国の販売店 や個人への配送までを一括して対応~(2015 年 1 月 15 日リリース)

そして、3 月 30 日 ヤマト運輸
台湾向け「国際クール宅急便」を開始 ~日本発台湾向けの一貫保冷国際小口輸送ネットワークで、日本の新鮮な旬の農水産品を台湾にお届け~(2015 年 3 月 18 日リリース)
台湾は日本製の商品の人気が高く、越境ECの進出先として注目が集まっている。農産品が国境を超えるとあって大きなニュースとなった。

また、 3 月 31 日 ヤマト運輸
クロネコメール便を廃止 ~法違反の認識がないお客さまが容疑者になるリスクの放置は、お客さまにとっての『安全で安心なサービスの利用環境』と『利便性』の両立が出来ないため、クロネコメール便を 2015 年 3 月 31 日の受付分をも って廃止~(2015 年 1 月 22 日リリース)
EC業界に限らず、多くの人が利用していたクロネコメール便が廃止となった。これまでクロネコメール便 を頻繁に利用していたユーザーからは「信書」の取り扱いに関して疑問を呈する声も多数上がり、日本中で話題になった。

新年度を迎え、4 月 1 日 ヤマトホールディングス
ヤマトホールディングス株式会社 代表取締役社長 社長執行役員に山内雅喜が就任。ヤマト運輸株式会社 代表取締役社長 社長執行役員に長尾裕が就任。

また、4 月 1 日 ヤマト運輸
「宅急便コンパクト」と「ネコポス」を発売~「小さな荷物」の宅配に最適な、対面配達サービス「宅急便コンパクト」と、投函サービス「ネコポス」の発売を開始~(2015 年 3 月 3 日リリース)
廃止されたクロネコメール便に変わるサービスとして登場。現状、小さな荷物を送る際には「宅急便コンパクト」と「ネコポス」を利用しているというユーザーも多いことだろう。しかし、日本郵便が提供している「スマートレター」の利用も検討したいところ。

4 月 9 日 ヤマトアジア
アジア・ビジネスモデル・イノベーション・センターを設立~東南アジア地域において産業別のビジネスモデルを創出することを目的とした研究・開発機関として、ヤ マトアジア内にアジア・ビジネスモデル・イノベーション・センターを設立~(2015 年 4 月 9 日リリース)

6 月 1 日 ヤマトホールディングス
通販ビジネス向け新パッケージサービス「YES!」の販売開始 ~通販業務に欠かせない受注管理から伝票発行、配送、決済までをトータルで提供するパッケージサービス 「YES!(Yamato Ec Solutions!)」の販売を開始~(2015 年 6 月 1 日リリース)
通販の基幹業務を1社で担えるとあり、導入を検討した企業も多いのではないだろうか。

6 月 3 日 ヤマト運輸
路線バスを活用した宅急便輸送「客貨混載」を開始 ~バス路線の生産性向上による路線網の維持と物流の効率化による物流網の維持を主な目的として、後部座 席を荷台スペースにした路線バスで宅急便を輸送する「客貨混載」を開始~(2015 年 6 月 3 日リリース)

6 月 15 日 ヤマト運輸
サービス品質の維持ならびに向上を目的とした「総量管理システム」の運用を 7 月より開始~全国の各拠点でのクール宅急便の日別到着量の事前予測に基づき、集配体制を整え、車両やクール機材の最適な配備が可能。システムの構築にともない 6 月 15 日(月)より「クール宅急便お届け日指定サービス」の利用を開始~(2015 年 6 月 3 日リリース)

7 月 1 日 ヤマトホームコンビニエンス
家電リサイクル対象商品を取り扱う通販事業者様と購入者様の利便性を向上させる「家電リサイクルサポ ートサービス」の提供開始 ~家電リサイクル法の対象となっている家電製品を取り扱う通販事業者様に向けて配送、設置、回収から指 定引取場所への運搬・引渡し、家電リサイクル法に準じた 必要な手続きをトータルでサポート~(2015 年 6 月 19 日リリース)

7 月 13 日 ヤマトホールディングス
「ヤマト クラウドデポ」を販売開始 ~営業やサービススタッフがスマートフォンやタブレットからいつでも商材等を発注し、ヤマト運輸の全国 約 4,000 カ所の最も便利なセンターを・選択した上で引き取れる発注システムと、ヤマトグループの宅急便ネットワークを連携し、あたかも自社のビジネス拠点のような活用が可能に~(2015 年 7 月 13 日リリース)

8 月 5 日 ヤマト運輸
シンガポール向け「国際クール宅急便」を開始~初の東南アジア向け一貫保冷国際小口輸送となる日本発シンガポール向けのネットワークで、日本の新鮮な旬の農水産品をシンガポールにお届け~(2015 年 7 月 24 日リリース)
台湾に引き続き、シンガポールへの進出。台湾に比べ輸送に時間がかかるシンガポールにも進出したことで、今後さらなる海外展開が期待される。

8 月 10 日 ヤマトホールディングス
東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会のオフィシャルパートナーに決定~公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と、「東京 2020 スポンサーシッププログラム」における「荷物輸送サービスカテゴリー オフィシャルパートナー」契約を締結。荷物輸送サービスパートナーとして東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会の成功と、未来に向けたレガシーの創造に貢献~(2015 年 8 月 10 日リリース)

8 月 20 日 ヤマトホールディングス
音楽宅急便「クロネコファミリーコンサート」30 周年 300 回記念公演をサントリーホールで開催

9 月 28 日 ヤマト運輸
日本全国 10 都市に巨大クロネコが出現~日本全国 10 都市で巨大クロネコによる宅急便コンパクトのPR活動を実施。第一弾として新宿のメトロプロムナードに出現~

9 月 29 日
「ヤマトグループ 羽田クロノゲート」が 2015 年度グッドデザイン賞を受賞~公益財団法人日本デザイン振興会が主催する 2015 年度グッドデザイン賞を受賞~(2015 年 9 月 29 日リリース)

10 月 16 日 ヤマトオートワークス
物流ファシリティマネジメントサービスを発売~物流施設や設備の最適な管理を実現する「物流ファシリティマネジメントサービス」の第一弾として、フロン排出抑制法に対応する「物流設備フロン点検サービス」を発売~(2015 年 10 月 23 日リリース)

11 月 12 日 ヤマト運輸
意見広告「いい競争で、いいサービスを。」 全国 54 紙に掲載~「公平・公正な条件(イコールフッティング)」のもとで生まれる競争こそが、国民の利便性と経済の活性化に繋がると主張~
ECのミカタでも取り上げ、非常に注目を集めました。→「ヤマトの真摯な投げかけに、日本郵便は何を思う(http://goo.gl/RzJoMB)」日本郵政の上場を受け、宅配業界はどのように変化していくのか。ヤマト運輸が指摘する「いい競争」は実現できるのか。今後も目が離せない。

11 月 18 日 ヤマトホールディングス
沖縄グローバルロジスティクスセンター 「サザンゲート」が稼働~国際物流の過程で新たな付加価値機能を提供する日本最南端の総合物流施設 沖縄グローバルロジスティクスセンター「サザンゲート」を稼働。沖縄立地のメリットを活かした「止めない物流」の実現で、お客様の海外展開を支援~(2015 年 11 月 17 日リリース)

12 月 11 日 ヤマトホールディングス
2017 年 11 月に関西ゲートウェイを稼働~関西圏ではグループ最大級の総合物流ターミナルが稼働し、主要都市間のスピード輸送と「止めない物流」を実現~(2015 年 12 月 11 日リリース)

 以上、2015年のヤマトホールディングスを振り返った。海外へ向けた事業展開と、日本郵便に絡んだニュースが中心となっている印象だ。物流大手企業として、業界を牽引するかのような先進的な動きを見せるヤマトホールディングス。2016年も、既成概念にとらわれることなく、果敢に挑み続ける、ヤマト運輸であってほしい。さて、彼らは、どんな“ヤマト魂”を見せてくれるのだろうか。楽しみだ。


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