ヤフーが「一休」の株券を公開買い付け取得!
ヤフーがもたらす高級な時間。顧客満足度向上に向けた動き
ヤフー株式会社(以下、ヤフー)は、本日開催の取締役会において、株式会社一休(以下、一休)の株式等を公開買付け、取得することを決議し、記者会見を行った。
会見で、代表取締役社長の宮坂 学氏は、「ヤフーのECにおいては、実はサービスのECが35%を占めていて、この市場における更なる成長の可能性を感じている。」と説明をし、また、「この市場における市場規模4.5兆円で、実は、旅行と飲食で63%で締めている」と話し、ここの市場の取り込みを考えると、一休は最適な存在として考えたわけだ。なお、一休の代表取締役社長 森 正文氏は、これを契機に、完全に経営から退くことを発表している。
具体的には、そのうち、旅行部分に関しては、ヤフーではもともと日常の宿泊を得意とするが、一休においては、よりプレミアムな時間を過ごす提案に強みがある。また、飲食の部分では、飲食予約市場は前年比率88%の伸びを見せる注目のジャンルであり、今後、インターネットでの予約が当たり前になるというヤフーの予測もあり、その点において一休は、高級レストランと関係を構築しており、この部分に関して圧倒的な強みを持っている。この動きは、ヤフー会員にとって、大きなメリットがありそうだ。
さらに、ヤフーとしては、マルチビックデータをすでに持っているため、これらから見込み客の抽出できることで、最大限の効果を狙えるとしている。ヤフーの中にあるお客様に対して、この方はこの場所で、飲食する可能性を持っていると判明すれば、ピンポイントで提案する、ということも考えらる。プレミアム会員にとっては、顧客満足度の向上にもつながるのではないか、と考えられる。
ヤフー会員のサービスの幅と質の向上、そして、ポイントの有効活用の機会が増えることも予想され、ヤフー会員のサービスの内容に影響を及ぼすこととなり、EC業界においても、影響を及ぼす機会が増えそうだ。