ペイジェントの決済モジュールに「アトディーネ」登場
記者の論点:「後払い決済」の需要は高い。「アトディーネ」の追加により、EC事業者、消費者共に選択手段が広がることで、一段と利用しやすくなる。
多様な決済方法でカゴ落ちを未然に防ぐ!
株式会社ペイジェント(以下「ペイジェント」)は株式会社ロックオン(以下「ロックオン」)が提供するECオープンプラットフォーム「EC-CUBE」向けに提供しているペイジェント決済モジュールのアップデートを2月10日から実施した。
今回のアップデートに伴い、ジャックス・ペイメント・ソリューションズ株式会社(以下「ジャックス・ペイメント・ソリューションズ」)が提供する後払い決済「アトディーネ」がペイジェント決済モジュールで利用可能となる。
後払い決済「アトディーネ」は、クレジットカードを利用しない購入者や、到着した商品を確認してから支払いたいといった購入者が、商品受取り後にコンビニエンスストアや銀行から代金を支払うことができる決済サービスだ。
その他の決済手段では満たすことのできなかった購入者のニーズに応えた決済手段であり、EC事業者にとっても新規顧客の拡大が期待できる。
「EC-CUBE」でECサイトを構築・運営する事業者は、モジュールのダウンロード後に管理画面から設定を行うだけで自社のECサイトに後払い決済「アトディーネ」を導入することが可能となる。
これまでも、ペイジェントの決済モジュールはクレジット決済をはじめ、コンビニやキャリア決済など多様な決済方法が利用できた。そこに、後払い決済「アトディーネ」が追加されることにより、クレジットカードのカード番号の入力や、代引きに必要であった現金支払いが不要となり、不在時にも本人の不在時でも受取りが可能となる。
一方、EC事業者のメリットとして、これまで後払い決済がないことによって利用を避けてきたユーザーが利用する可能性もあがってくる。また、後払いと聞くと不安に思うEC事業者もいるだろうが、「アトディーネ」は立替払いであるため。未回収リスクが軽減される。
消費者の背中を押すのは「後払い」?
決済はECサイトのなかでも非常に重要なポイントである。昨年ジャックス・ペイメント・ソリューションズが行った、支払い方法に関する調査では、希望する支払い方法がない場合、67.2%が他のサイトで購入するか、購入を取りやめるとしている。また、初回購入時に利用したい支払い方法で、後払いが第1位(38.9%)となるなど、後払いの需要は高い。後払いは「安心感」を利用者に与えるのだ。
実は、昨年の9月に「アトディーネ」はEC-CUBEのユーザー向けの決済ツールとして提供されていたのであるが、ペイジェントの決済モジュールの1つとして追加されたことによって、消費者だけでなく、EC-CUBEを利用しているEC事業者の選択肢も広がる。
今年1月には決済サービスプロバイダの株式会社ゼウスが「アトディーネ」の決済手段手数料半額キャンペーンを開始していたり、テクマトリックスが運営する「楽楽バックオフィス」が「アトディーネ」と連携を開始したりと、「アトディーネ」の導入が活発に行われている。ユーザーとEC事業者、両者に嬉しい「アトディーネ」の追加。需要があるからこそ、導入されるわけであるから、今後も様々なサービスに導入されていくのであろう。