日本郵便「はこぽす」に新機能!今後は駅やコンビニにも
記者の論点:「はこぽす」の機能拡大、他社へのオープン化、そして設置場所拡大によって、利便性が大きく向上する。そして、再配達の減少などの問題を解決する重要な一手となりそうだ。
日本郵便の「はこぽす」がオープン化で他社の荷物受け取りも可能に!
日本郵便株式会社(以下「日本郵便」)と楽天株式会社(以下「楽天」)が昨年の4月に開始した、ゆうパック受け取りロッカーサービス「はこぽす」が通販商品以外にも利用範囲を拡大することが発表された。
現在、都内の郵便局に「はこぽす」が設置されており、通販商品の受け取りに利用されている。今後は利便性のさらなる向上と社会インフラとしての「はこぽす」の展開・活用が図られる。
本日11時に「ECのミカタ」でも掲載したが、「スマート買取ショップType」を始めとする買取サービス利用時の商品発送、オークションサービスやフリーマーケットサイト等で落札した商品の受け取り、そして不在持ち戻りとなったゆうパックの受け取りなどに利用できるよう、機能を拡大していくという。
また、今年の4月から「モバオク」で落札した商品を受け取ることができるようになるほか、9月から総合買取サービス「ハグオール」利用時の商品発送にも利用できるようになる予定だ。
そして、一部の「はこぽす」に郵便ポストを組み込み、郵便物等が差し出せるようにもなる。さらに、日本郵便の荷物の受け取りだけでなく、他社宅配便の荷物受け取りも可能とするオープン化の検討がされており、利便性はかなり向上しそうだ。
設置場所拡大第一弾は京王井の頭線沿い
今後、様々な企業・団体と連携し、郵便局以外にも生活導線上便利な駅、商業施設やコンビニエンスストアなどにも設置を拡大していくという。その第一弾として、京王井の頭線の6か所に設置し、3月中に実証実験を開始する。さらに首都圏以外にも設置を拡大していく。
また、現在「はこぽす」は24時窓口「ゆうゆう窓口」が設置されている都内22か所の郵便局の局舎内に設置されているが、今年3月以降は「ゆうゆう窓口」が設置されていない駅近くの都内3郵便局の屋外に設置し、24時間受け取りを可能になるようだ。
近年、オークションサイトだけでなくフリマアプリやハンドメイド販売アプリなども盛んになっており、個人間の郵便物のやり取りが増えている。それにもかかわらず、未だに再配達の増加などの問題は解決されていないままだ。生活スタイルの多様化に伴っていないため、こういった問題が生じてしまうのだが、最近ではコンビニ受け取りサービス導入も活発化しており、日本郵便の「はこぽす」もそういった問題解決の重要な一手となりそうだ。
なお、「ECのミカタ」では本日18時には日本郵便による新たな取り組みに関する記事も更新する予定。