EC業界News1週間まとめ〜サクッと振り返り♪
2/28〜3/5のNewsをギュギュっとまとめました!
こんにちは~。ECのミカタ編集部 石郷“145” マナブです。
先週一週間もいろんなニュースがありました。
そんな中、忙しくて毎日のチェックができなかったという人もいるはず。
そこで!編集部がセレクトするまとめニュース記事を作成。
さて、これを押さえておけば、先週一週間はもう大丈夫!一週間特に注目された記事は…!
食品廃棄642万tの実態!一石を投じるYahoo!の施策
http://ecnomikata.com/ecnews/build/8172/
【速報】第2弾 Best Store Award 2015とヤフーの戦略
http://ecnomikata.com/ecnews/build/8221/
ZOZOフリマ、社員が1ヵ月間出品し続けた結果を公開
http://ecnomikata.com/ecnews/build/8191/
【速報】メルカリが84億円の資金調達実施!
http://ecnomikata.com/ecnews/strategy/8199/
ヤマトが誇る物流拠点「羽田クロノゲート」に潜入!
http://ecnomikata.com/ecnews/backyard/8162/
ヤフーアワードで見せた小澤さんの本気
今週の注目ニュースは、上記の通り。
まず、ヤフーBest Store Awardの記事はよく読まれていますね。まずは大賞を受賞されたネットショップの方々おめでとうございます。
僕の中で、個人的に残ったのが、ヤフー ショッピングカンパニー長の小澤隆生さんの言葉です。このBest Store Awardの中で、彼が最初に強調したのが、出店店舗及び商品点数において、業界ナンバーワンであることでした。とは言えそれだけでは意味がなく今まで「私たちはYahoo!で買わなきゃいけない理由」が徹底できていなかったので、Yahoo!自ら積極的に仕掛けをした、という。
ご存知の通り、去年Yahoo!は、ヤフーショッピングとしては初めてのテレビCMを続々打ち、いい買い物の日では、Tポイントなど他社も巻き込んで、お得なセール旋風を巻き起こしました。Yahoo!の話によれば、いい買い物の日に至っては昨年同日比7倍の売上を記録し、年末においての売り上げも104%であったと、仕掛けが実績に繋がっている事を話しました。具体的な施策の中身においては、言及をしていませんが、強い意欲として、ロイヤルカスタマーつまり会員の強化をしていく話をしていました。顧客のニーズをつかんだ上で、的確なアプローチを上記の事を参考にしながら、効率のいい投資をしていく事になるでしょう。
そう考えると、ヤフーショッピングの出店料無料化は、序章にすぎなかったのだな、と。まず最初に、いくら仕掛けをしても、品揃え、店舗数がなければ、意味がない。業界ナンバーワンになったこのタイミングで、仕掛けをする事で、その仕掛けを最大化できるというわけです。
今後、モールは面白くなる。
確かに、仕掛けなしには、売上は上がりません。しかし、小さいネットショップには、その先行投資ができない。だから、まずヤフーが積極的に投資をしていく意味がある訳です。ただ、これはずっと続くはずがありません。ボランティアじゃないんですから。そこで出た結果をもとに、必要な施策に絞る。そこでビジネスですから、Yahoo!は、その価値に見合った分の負担をネットショップにしていこうという流れになるのは、当然だと思います。
ある意味、良心的です。依然として、Yahoo!は出店しただけでは、お金はとらない。つまり、出店しても儲かってないなら、依然としてお金はいただかないけど、また実績を出したネットショップからは、それに見合ったお金はいただきますよ、というのですから。
こうすることで、今まで言われていた、ネットショップの数は多いけど、どうなのだろうという問題に答える事になるでしょう。がんばればがんばっただけの土壌があれば、あるいは、活躍できるそのシーンが描けてくれば、商品と仕掛けが伴って、ショップの質も、商品の質も向上していき、モールとしての質も安定してくるのですから。
あともう一点だけ。僕は敢えて、初歩的であり、失礼かと思いましたが、小澤さんに、なぜ、このタイミングでYahoo!は仕掛けてきたのでしょうかとお伺いしました。「うーん、それは社長が替わったからでしょうね!」とあっけらかんと笑ってみせましたが、続けてこんな話をしてくれました。
それは、Yahoo!というのは、今までポータルサイトとして圧倒的な力を誇っていたし、広告モデルも成り立っていた。しかし、それだけではダメで、新しい可能性を企業として求めなければいけない。社長が替わったのも、そういう思い切った刷新をできるようにという事だし、かつ、隣の国では、アリババが独身の日で、たった一日で1兆7000億円を売り上げている事から見ても、ECに大いなる可能性を秘めていることを実感している。だからこそ、ECに思い切った施策ができるようにと、動いているし、小澤さんが今の地位にいるのもそういうことにあると話しています。そこで、まだまだ、他のモールに比べたら、全然及ばないと謙虚な言葉を織り交ぜつつも、こういうCMなどの仕掛けで、Yahoo!として、伸びしろがあるこのEC事業で本気を見せたいと話しています。だから、思うのです。ヤフーショッピングは、これからの施策で、いわゆる楽天、Amazonの2強と言われる、ショッピングモールの中で、遅れをとっているけど、徐々に存在感を見せる可能性を可能性を秘めているな、と。
PayPalの白書における日本の常識、世界の非常識
そして、続いて、PayPalの白書に関してです。これはこれで、非常に面白いデータだと思います。ここで注目すべきは、海外ではネット通販においても、全然会員登録をしないってことなんですよね。つまり、日本って結構特殊なんですよねって話を思いました。
考えてみてください。例えば、ドラッグストアで何か買おうと思いました。その中で、えーとまず会員登録をしてもらっていいですか?なんて話をするでしょう。しないですよね。普通の売買において、買う店、買う店、全部に会員登録をする事って実はあまりないんです。だから、この白書を通じて、日本もネット通販でそういう考えがあってもいいんじゃないですか?と問うているように思います。
ちなみに、海外では会員登録をしないことが前提となっているから、店に対しての意識よりも、安心できる決済会社に対しての意識が強い訳です。そこで、海外ではPayPalが絶大な支持を得ている。感覚としては、PayPalっていうお財布を持って、いろんなネットショップを買い物しているといった感じです。PayPalに情報が詰まっているから、あとは、どこの店においても、簡単に抵抗なくかえるじゃないですか。
僕はこのニーズってすごく大事だと思います。だって、多くの中小店舗が、決済する事のためらいを理由に、結局、購入しなかったりする。それって、勿体なくないですか。決済さえしっかりしていれば、たとえ、中小店舗でも買ってもらえる可能性があるのですから。
だから、日本には日本の国民性があるのはふまえながら、中小店舗はそういう感覚で、PayPalを取り入れ、お互いWinWinでやっていけばいいじゃないですかって話なんです。そうすれば、大手じゃなくても、いい商品やいい仕掛け、キチンとブランディングしている店舗に光が当たる。
僕は、別に、PayPalにお世辞を言うつもりはありません。ただ、いかなる店舗も光り輝く必要性がある、これだけは思っています。その中において、大手ばっかりじゃつまらないでしょう。大手もいい商品を出しているのはすごく素敵だし、いろんな笑顔に繋がっているけど、だからといって、中小店舗の可能性がなくなっていい訳はない。中小店舗に光を当て、輝く為に、PayPalを使うという選択肢があっていいように思います。
というわけで今週一週間まとめはこのへんで。あと、一つご報告。メディア編集部としては、更に、ECのミカタWebで攻めの姿勢を打ち出す為、1週間まとめに続き、「一日まとめ」も始めました。イメージとしては、朝朝刊を見る感覚で見てもらいたい、という事になります。あわせてご覧ください。ではでは。今週も一週間笑顔で!