Yahoo!ロコと連携NEARLY、1万店舗突破!
登録店舗の52%は「ファッション・雑貨」
リアルタイムに店頭情報が見られるアプリ「NEARLY(ニアリ)」(以下、ニアリ)を開発・提供する株式会社ipoca(以下、ipoca)は、2016年2月、ニアリの登録店舗数が1万店舗を突破したと発表した。
ニアリは店頭情報をリアルタイムに提供するアプリである。ニアリを利用すれば店頭に置かれている商品や、その在庫情報などを直接店舗を訪れずとも、スマートフォン上で知ることができる。リアル店舗の課題として、特定の店舗情報をチェックしないユーザーへの電子媒体によるプロモーション手法が発達していないということがあるが、ニアリはこれらのユーザーに対して情報を届ける電子媒体としてその役割を果たしている。
以前、ECのミカタでもお伝えした通り、ipocaはヤフー株式会社(以下、Yahoo!)と業務提携をし、Yahoo!ロコに対してニアリが持つ店頭情報を提供しており、Yahoo!ロコ上でも店頭情報を見ることができるようになっている。
今回の発表では、スタートから14か月で1万店舗を超えたこと、またその内訳は 「ファッション・雑貨」の店舗が全体の52%、次いで「グルメ・レストラン」が18%、「ビューティヘルス」、「その他サービス」が合計で17%、「食品・飲料」が11%、「その他」2%という構成になっていることが明らかにされた。
ニアリはリアル店舗に向けたサービスだ。しかし、EC事業者としても無視できない存在のように思う。なぜなら、インターネット上で商品を探すという観点で見れば、ユーザーにとってEC店舗とニアリに掲載されている店舗はあまり違いがないのだ。特にニアリに多く掲載されている「ファッション・雑貨」に関して言えば、商品を直接手に取って見たいというニーズが高いことまで踏まえれば、リアル店舗のほうが有利な可能性だってあるのだ。欲しいものは大抵見つかるというネットの強みと、直に触ってみれるという利点という具合に、ネットと実店舗、それぞれお客様の置かれた状況にあわせて、使い分けるのがこれからの常識になっている、という事かもしれない。改めてECならではの良さ、強みを見直し強化する。そんなきっかけとなる話題のようにも思う。