SoftBankTの最新鋭サービスでクラウドを監視・守る
ソフトバンク・テクノロジーがMSSの販売決定
ソフトバンク・テクノロジー株式会社(以下、ソフトバンク・テクノロジー)は、クラウドにおけるセキュリティ対策を支援するマネージド・セキュリティ・サービス(以下、MSS)の販売を決定、2016年6月の提供開始を予定していると発表した。
MSSは、Microsoft Azure などのクラウドサービスを利用する企業に対してこれまでソフトバンク・テクノロジーが提供してきたSIEM運用サービスなどの「セキュリティ運用」に、クラウドの運用、監視等を行う「クラウド運用」を連携・融合したサービスだ。
昨今、企業や組織・団体を狙った標的型攻撃をはじめとするサイバー攻撃が頻発し、手口も巧妙化している一方で、サイバーセキュリティ人材が不足していると言われている。加えて、企業のクラウド活用が浸透し、ウェブサイトやメール等様々な業務システムをクラウドで構築し、そのシステムに応じたセキュリティソリューションもクラウドで導入するケースが増加しているという現状がある。ここで課題となりがちなのが、セキュリティソリューションごとに監視体制の整備やセキュリティに関する専門知識の習得が必要になること、また、運用負荷やコストが高くなりがちなことだ。これらの課題を解決するため、ソフトバンク・テクノロジーが企業に代わってワンストップで運用・監視してくれるのがMSSというわけである。
主なメニューとして予定されているのは、以下の3つ。
・Webセキュリティ:ウェブサイトのシステム監視、セキュリティ監視、チューニング、レポーティング、ヘルプデスク等
・Mailセキュリティ:メールシステム監視、セキュリティ監視、チューニング、レポーティング、ヘルプデスク等
・Hostセキュリティ:サーバーの侵入検知防御、高度なファイアウォール、不正プログラム対策、セキュリティログ監視等
また、MSSでは高度な分析技術と経験を持つセキュリティアナリストが24時間365日常駐し、運用・監視を実施、必要な措置を提案・サポートすることで、安心・安全なクラウドサービスの利用を支援するという。
サイバー攻撃を受け、個人情報が流出するなどの問題が発生してしまった場合、信頼を失ったり、その対応に費用や手間がかかるなど想定していなかった様々な損害が生じることになる。十分なセキュリティ対策を行うには、人材不足やコストの面で課題があるのも事実だが、各社が提供するセキュリティサービスなどをうまく活用しながら、対策をとっていくことが必要となりそうだ。