B2B通販でCRM促進、うちでのこづち・BカートASP提携

ECのミカタ編集部

BtoC市場に比べBtoB市場では、戦略的なCRMの実践がまだ少ない。だがその重要性は、BtoC、BtoBを問わない。そんな状況下で、EC通販CRM/MAツール「うちでのこづち」を提供する株式会社E-Grantは、2016年4月26日より、株式会社Daiが提供するBtoB専用通販システム「BカートASP」における正式連携CRMサービスとして業務提携をした。今回の提携により、BtoB市場にどのような変化がもたらされるのだろうか。

今、EC通販に必要とされるCRMとは?

今、EC通販に必要とされるCRMとは?

 CRM(Customer Relationship Management)とは、顧客情報を記録・管理し、顧客の特性に応じたきめ細やかな対応を行うことで、顧客満足度、LTV(=顧客が生涯を通じてもたらす利益)の向上につなげること。「うちでのこづち」では、単なる顧客分析にとどまらず、メール配信、DM、アウトバウンド、SMS配信、DMP広告配信昨日など、さまざまなマーケティング・オートメーション施策、効果検証までを一気通貫で行うことができる。その導入効果から、現在、年商数千万円~数百億円と幅広い規模、さまざまなジャンルの約300社で採用されている。

 CRMの重要性が言われる背景には、新規顧客獲得コストの高騰と、それにより広告に頼る売上モデルが難しくなっていることがある。これまで以上に、獲得した顧客の満足度を上げること、既存顧客の中から優良顧客を増やすことの重要性が増しているのだ。そのためには、CRMの実践が欠かせない。

BtoB市場における現状と今後の流れ

BtoB市場における現状と今後の流れ

 一方「BカートASP」は、BtoB通販・ネット卸・Web受発注システムとして、BtoBに特化したASP型のカートシステムだ。BtoBに必要な機能にすべて標準で対応しており、ASPで導入の手間も少ないため、ノーカスタマイズで200社以上が導入、カスタマイズ利用も含めると、10万社以上で採用されている。BカートASPではまた積極的なサービス提携を行っている。カートはEC通販に不可欠の存在であり、さまざまなサービスがつながることは、ユーザーの利便性を大きく向上させることになる。

 今回、BカートASPがCRM/MAツールのうちでのこづちと提携したことで、顧客獲得、購入から分析、満足度向上、優良顧客化への流れが分断することなく、スムーズに進むことになる。ユーザーにとっても、不必要な案内が減り自社に最適な提案がされやすくなることになるので、十分にメリットとなるだろう。CRMは、BtoC市場では積極的に取り入れられるようになってきているが、BtoB市場ではまだこれからという状況だった。今回の提携は、そのBtoB市場にも、CRMの実践が増えるきっかけとなるかもしれない。


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