楽天とEC店舗の絆、今夏開催注目イベントとは?
アートで地元愛を育む「TOKTO ART FLOW 00」
この夏、楽天株式会社(以下、楽天)は、東急急行電鉄株式会社、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、東神開発株式会社(玉川高島屋S・C運営)二子玉川周辺エリアにて、街中全域を舞台にしたアートフェスティバル「TOKTO ART FLOW 00」を開催すると発表した。
「TOKTO ART FLOW 00」とは、多摩川や二子玉川周辺エリアの公園など公共空間を活用し、これまでにない大胆で独創的な作品制作を行う”お祭り”だ。発起企業4社のほか、二子玉川周辺地域に関わる企業、大学、行政などが手を取り合い、街全体を「ひとつの作品」とし、地域に密着した取り組みを行い盛り上げていくとのことで開催が楽しみだ。
同イベントは、今年の7月29日(金)~31日(月)の3日間、二子玉川周辺エリアでの開催を予定しているので、是非足を運んでみてはいかがだろうか。
話は変わって、昨日、同イベント開催に先駆け、多摩美術大学 上野毛キャンパスにて、楽天市場出店店舗「トイレの紙専門店」のトイレットペーパーのデザインを同大学の学生がデザインし、その中から審査員が優れた作品を選ぶデザインコンペが開催された。
審査員を務めるのは、以下4名の皆様である。
プロによって選出されたデザインは、楽天市場の「トイレの紙専門店」にて販売され、イベント会場内でも利用される予定とのこと。商品化として選ばれるデザインは9点。自分がデザインしたものが形になり多くの人に利用される、学生達にとっては、夢のある企画ではないだろうか。
そんな学生達の夢を背負っているからこそ、審査員4名の目も鋭くなる。
「このアイデア、シンプルだけどおもしろいよね。」
「敗者復活戦として、もう一度少数票のデザインも見直しましょう。」
そうして何度も何度も多くのデザインを見直し、審査することおよそ1時間。ついに、商品化される9点のデザインが決定した。審査員の4名は、デザインを選出するにあたり、どのようなことを大切にしたのだろうか。
松田 朋春氏
デザインを選ぶにあたって大切にしたことは、発想の面白さや、”トイレットペーパー”に対する切り口の斬新さです。そういったところは特に注目しました。
米山 貴久氏
使われる状況をいかに考えたデザインなのか、ということも大切です。また、様々な感情が感じられるデザインであるということにもポイントを置いて選定しました。
藤元 秀征氏
今までにないアイデア、そしてビジュアル面という、2つの観点からデザインの選定を行いました。選ばれたデザインについては、その2つがバランスの良く表現されていましたね。
河野 奈保さん
今回のテーマ「Human's Nature -人間の自然」にあっているかどうかという点は大前提として、その中でもコンセプトに沿った“ストーリー”を使い手が発見し、想像できるデザインになっているかという点を重視しました。またデザインの対象がトイレットペーパーという、どの家庭にも必ず置いてあるものであることから、“家族の暮らしに溶け込むものになっているか”という点もポイントになりました。
今回選ばれたデザインについては、後日、楽天の特集ページ等を通じて公表される予定なので、お楽しみに。
「トイレの紙専門店」に照らされたスポットライト
そもそも、なぜこのような企画が誕生したのだろうか。今回のデザインコンペ企画発案者の、楽天株式会社 楽天市場事業 PR推進部 田島 朝子さんがお話してくれた。
「”TOKTO ART FLOW 00”が開催されるにあたり、楽天としても今回のテーマである”アート”で、楽天市場の出店店舗さまに寄り添いたいと思いました。そこで、多摩美術大学の学生の皆様とコラボレーションをすることが、店舗さまの魅力を引き出すことになると考えたのです。」
なるほど、楽天”らしさ”が見える理由だ。出店店舗に寄り添うといった楽天の姿勢は、素直に素敵だなと感じた。
そうして、今回の企画に参加することとなった、楽天出店店舗「トイレの紙専門店」を運営する西日本衛材株式会社(以下、西日本衛材) 営業部 杉田 歩美さんに、お話しを伺うことができた。
・ECを始めたのはどういったことがきっかけなのでしょうか。
「昭和38年に創業した西日本衛材ですが、インターネットで全国のお客様の声を”直接”聞きたいという想いから、2000年に楽天市場へ出店しました。というのも、西日本衛材は基本的に問屋を介して、スーパーなどに商品を販売するといった流れなので、なかなかその先のお客様の声が返ってきづらいということがありました。そのため、お客様の声が素早く届き、よりお客様との距離が短い接客を実現できるECを利用するようになったのです。」
・自社EC店舗のどういったところがお客様からの支持を集めていると思いますか。
「お客様は40代から60代の女性のお客様が多いのですが、やはり、スーパーマーケットなどでトイレットペーパーを購入すると持ち帰るのにかさばり、大変なようです。しかしネットで注文ができるため、お客様は大変な想いをせずとも、トイレットペーパーを購入することができるので、そういったところが支持を集めているのだと思います。また、プリントの技術にも力を入れており、なかなか他社ではできないようなデザインを施すことができるのも魅力の一つだと思います。」
・最後に、今回の企画に対してどのような気持ちをお持ちですか。
「学生さんの素敵なデザインが商品になっていくことが、率直に”楽しみ”です。また、イベントでお客様のリアルな反応を直接見れることも、なかなか実現したくてもできないことなので”楽しみ”ですね。」
数多く存在するEC店舗にスポットライトを当てる、それはもしかするとモールが担う役割の一つなのかもしれない。こうしたリアルイベントを通して、EC店舗とお客様をつなぐ取り組みも、楽天だからこそなのだと感じたのだった。