Yahoo!JAPAN、ビッグデータ活用促進へ向け技術提携
テラデータの最新技術が活きる、日本の近未来
日本テラデータ株式会社(以下、日本テラデータ)は、ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN) が次世代データ分析基盤の構築を目指し、テラデータ・コーポレーションと技術提携したと発表した。
Yahoo! JAPANは、検索、ニュース、Eコマースを含む100以上のサービスをPCやスマートデバイスで展開しており、それらのサービスにおいてTeradataやHadoop、NoSQLなどのビッグデータ関連の技術を活用しWebログ解析や売上解析、広告表示の最適化などを行ってきた。
今回、テラデータ・コーポレーションのR&D部門であるTeradata Labs(以下、テラデータ・ラボ)との技術提携を通じて、テラデータ・ラボが研究開発する最先端のビッグデータ関連の技術開発に参加し、次世代データ分析基盤に成果をいち早く取り入れることで、ビッグデータ利活用の進化を加速させ、サービスの改善や新規開発に役立てるという。
具体的な技術提携の内容は以下の3点。
・複数のデータソースに対して統一的なアクセスを可能にする機能など、Yahoo! JAPANが次世代データ分析基盤を実現する上で必要なサービス、ソリューションの共同開発。
・テラデータの最新技術とYahoo! JAPANが持つ多様な分析方法(ユースケース)およびビッグデータを活用した先行的な共同検証。検証結果を両社の今後の技術戦略に反映。
・限定されたTeradataユーザーから構成されるグローバルなアドバイザリーグループ、Unified Data Architecture Product Advisory Council(UDA PAC)※への加盟。Teradata製品およびビッグデータ・ソリューションに関する課題を討議し、テラデータへフィードバックを実施。
Yahoo!JAPAN・日本テラデータの代表コメント
Yahoo!JAPAN 執行役員 データ&サイエンスソリューション統括本部長 志立 正嗣さん
「今回、弊社が次世代データ分析基盤を構築するにあたり、データ分析の分野で長年の豊富な経験と技術力、また業界のリーダーシップをもつテラデータ・ラボと技術提携することにしました。この提携により、最先端の技術を活用して共同開発を行うことで、より利便性の高い、強力な課題解決エンジンを実現したいと考えています」
Yahoo!JAPAN データ&サイエンスソリューション統括本部 データプラットフォーム本部 本部長 佐々木 潔さん
「Teradataの強みは何と言っても多種多様な大量データを扱えることで、弊社が望む1,000人規模のユーザーが同時アクセスできる分析環境を構築できることです。また、ユーザーの発想に基づいた自由度の高い分析に対応できるのも強みです。今後、テラデータ・ラボとの共同開発を通して、多種多様なデータやデータソースをさらに扱いやすくすることで、弊社の技術開発やビジネスのスピードを加速していきたいです」
日本テラデータの代表取締役社長 吉川 幸彦さん
「Yahoo! JAPAN様は、弊社の先進的な分析ノウハウ、また弊社が提唱する分析エコシステム、Teradata Unified Data Architecture™の重要性をいち早くご理解いただき、分析ソリューション、また分析コンサルティングをご利用いただいています。今後も強力なパートナーとして、弊社のグローバル戦略をいち早く共有し、Yahoo! JAPAN様の高度な分析ニーズに応えていきたいと考えています」
かねてより活用されてきたビックデータだが、最近その動きが加速してきたように思う。その理由の一つは、Webサービスにおいてこれまで見えにくかったユーザーの姿が、データにより明らかになるというところにあるのではないだろうか?ビックデータ活用の動きはYahoo!JAPANのような大規模でのデータ活用を進める企業にとどまらず、中小規模の企業にも広がりを見せている。EC店舗においてもユーザー属性や購入履歴、行動履歴をもとに、ユーザーを把握し、それに合わせた施策を打っていく必要がありそうだ。