【朝刊】話題のCMから考える商品展示、ストーリーが魅せる?(5月26日版)
楽天、AmazonのCMに注目!
ここ最近、EC事業を行う企業のCMが注目を集めています。今朝は2つのCMから、商品のPRについて考えてみたいと思います。
先日23日、楽天株式会社が楽天市場のキャラクター「お買い物パンダ」を起用した「楽天スーパーポイント」のCM放映を開始しました。お買い物パンダというと、LINEのスタンプなどで使用されている方もいらっしゃるかもしれませんね。
CMの趣旨としては楽天スーパーポイントのPRになりますが、お買い物パンダがリズミカルに踊る様子は楽しく、ワクワクする印象が強く残ります。お買い物パンダの声は人気声優 大谷 育江さん、振り付けは「ようかい体操第一」などで有名なラッキィ池田さんが務めるなど、制作者側のユーザーを楽しませよう、印象に残るものにしようという強い意志が感じられます。
CMに力を入れているのは楽天だけではありません。「赤ちゃんを囲む楽しそうな家族をドアの向こうから寂しそうに見つめるラブラドール、夕方には・・・ライオンに変身!」というこのCM、どの企業のものかピンときた方はいらっしゃいますか?そう、アマゾンジャパン株式会社がAmazonプライム会員の魅力を伝えるCMです。このCMには「実は続きがある!」として非常に話題になりました。
この2つのCMに共通するのは、PRしたい本質を表現しつつも、ダンスやストーリー性などでユーザーに強い印象を残しているという点ではないでしょうか?CMそのものが話題になり拡散されることで、結果としてPRしたい本質の認知も高まる。そういった仕掛けになっているのです。
この仕組みはECサイトにおける商品展示にも通ずるところがあると思います。商品の詳細なスペックや使用方法ばかりを記載するのではなく、売り手が商品に込める想いやエピソードが添えられているECサイトでは、商品の魅力が増していくように思うのです。
例えば先日、ベランダ菜園をしようとあるECサイトを利用したところ、店主の方が野菜の育て方をブログで紹介されていました。「こんなときにはこの商品を。」という内容を売り手の視点で解説してくれるため、説得力もあり購入の助けになりました。商品が届き開封すると、「パセリの育て方」という手作りの印刷物と少量のパセリの種が同梱されていました。たった1枚の紙と少量の種ですが、「わざわざ作って送ってくれるんだ!」と嬉しくなり、次回もこのECサイトで購入したいなと心を掴まれています。このような心遣いがお店と購入者の間に、商品のやり取りだけでない、新たなストーリーをつくります。
このストーリーこそが、商品だけを送り届けるのとは違った感動を生むのだと思うし、心を動かすほどの何かがあれば、次もこの店で買おうという気持ちを力強く後押しするのだと思うのです。顔が見えない人同士だからこそ、些細な気遣いに惹かれ、また買いたくなるのではないでしょうか 。ECサイトだからこそ、人の温かみを感じる商品展示が力をもつように思います。
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