佐川急便、フィリピン企業と業務提携

ECのミカタ編集部

佐川急便、フィリピン企業と業務提携は何のため?

SGホールディングス・グループの海外事業統括会社、SGホールディングス・グローバル PTE. LTD.(以下、SGホールディングス・グローバル)は、フィリピン大手物流企業LBC EXPRESS社と業務提携契約を結んだ。フィリピン国内のデリバリーおよびロジスティクス事業領域においてのサービス拡充のためである。

 そして今回の提携により、SGホールディングス・グループの現地法人の「佐川急便フィリピン」において展開しているフレイト・フォワーディング、国際エクスプレス事業とLBC EXPRESS社の持っている国内デリバリー、ロジスティクス事業の機能を一体化させるとしている。そうすることで川上から川下への一貫物流サービスの拡充が見込める。

 また、SGホールディングス・グループが日本をはじめ、各国で展開している事業・運営のノウハウをLBC EXPRESS社に提供する。その結果、協力して顧客サービスの向上を推進していく方針だ。

 

佐川がもたらす、フィリピンへの影響は

 現在、フィリピンは英語を公用語としている。そのためアセアン経済共同体の主要国とされている。そんなフィリピンでグローバル企業のバックオフィスの設立が加速化されることで、大型インフラの投資が見込まる。そしてさらにフィリピンの経済成長や中間層の大幅な増加が期待されている。今回の連携はSGホールディングス・グループをより海外に向けて大きく成長させていくだろう。

 これにより、フィリピン国内の配送に関しても、佐川は強みを持つことになる。これは大変大きな動きと受け止めて良いだろう。フィリピン国民においては、比較的日本に対してのブランド価値を高く見ていることから、越境ECにおいても、今後、相乗効果も期待できそうである。


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