楽天がお中元に新提案、ECの進化に伴う変化とは
お中元にアイス?楽天お中元体験会
本日、楽天株式会社(以下、楽天)による、「新定番はカップアイス 最新お中元ギフト体験会」が行われた。
今回の体験会では、お中元の選び方やマナーに悩む一般の新妻が集まり、楽天市場イチオシのアイスクリーム、そして日本アイスマニア協会 代表理事 アイスマン福留氏が選ぶアイスクリームの紹介、そして楽天市場の人気店舗である株式会社サロン ド ロワイヤル 代表取締役社長 前内眞智子さんと通販事業部 谷川智也氏による、新商品の紹介もあった。
なぜお中元の新定番がカップアイスなのだろうか。実は、楽天市場では2012年~2015年の3年間で、お中元の時期のアイスクリームの売り上げが2.5倍にも拡大した。
そして、年間でアイスクリームが最も売れる時期というのも、実はお中元・お歳暮時期なのだとか。そうしたことから、今年のお中元の新定番として、楽天市場ではアイスクリームを提案している。
なぜ消費者は、インターネットでアイスクリームのお中元を購入するのだろうか。
インターネットでアイスのお中元が購入される理由
体験会で紹介されたアイスクリームは、楽天が選んだもの、楽天市場人気店舗の新商品、アイスマン福留氏が選んだもの、合計で8種類が選出された。
インターネットでアイスクリームのお中元を購入する理由としては、インターネット上でのお中元の種類が豊富なこと、実店舗とは違い、アイスクリームの持ち運び時間を気にしなくていいこと、そして、アイスクリームという商品自体に季節感や程よい高級感を感じられることにある。
確かに今回選ばれた8種類のアイスクリームは、色鮮やかなものからとてもシンプルなものまであり、味はもちろん、インターネットで購入してもらえるようにその見た目にも気が配られている。それは、InstagramなどSNSに写真を投稿することでオシャレな雰囲気を出せる「インスタ映え」の商品の人気が高いことからも考えられたのだろう。
アイスマン福留氏は、「これからのお中元は、季節を考えてもアイスが注目されると思います。ギフトとしてのアイスは”自分では買わないけど食べたいもの”が喜ばれるでしょう。」と、”贈って喜ばれるアイスの法則”を伝授した。
そして選出された8種類のうち、楽天市場の人気店舗「サロン ド ロワイヤル」の新商品「ドゥーブル・ソルベ」が選ばれた。
「ドゥーブル・ソルベ」は、トロピカルなシャーベットの下に濃厚なバニラアイスが隠されているアイスクリームで、2015年にミラノで開催された博覧会のアイスクリームの世界大会に日本チームのキャプテンとして出場したパティシエの江森宏之氏が監修したもので、その高級感はお中元にぴったりだ。
「サロン ド ロワイヤル」代表取締役 前内さんは今回の体験会について、
「一般の方々のリアルな声が聞けたり、他店舗さんの商品を知ることができてとても勉強になります。サロン ド ロワイヤルはチョコレートのお菓子を主に扱っていますが、お客様から”お中元にアイスクリームを販売してほしい”という声をいただき、アイスクリームの商品化に至ったのですが、大変人気を集めており、アイスクリームに対するお客様のニーズが高まっているのだなと感じますね。」
と、笑顔で応えてくれた。
私の記憶では、数年前まではお中元シーズンになると、デパートのギフトフロアがお中元を購入する消費者で埋め尽くされており、お中元をネット注文するという方法は主流ではなかった気がする。
しかし実際にはどうだろう。楽天市場でいうと、お中元の流通総額は、2012年~2015年の3年間で約1.7倍の伸びを見せており、また、2016年6月の時点でお中元の商品登録数は約260万点にも及んでいる。
こうして、現代ではアイスクリームのような冷凍の品物までも、気軽にインターネットで注文し、しかも最短で即日にも配送してもらえる環境が整っている。これには、ECの進化を感じずにはいられない。
そうしたECの進化がお中元のあり方にも変化をもたらし、遂には、お中元の中身にも、アイスクリームという新提案で、新しく涼しい風を送り込んでいるのではないだろうか。