【花×EC】お客さんを喜ばせるための“工夫”とは
現代では、ECが発展していき、花を贈ることもECでできるようになった。一昔前までは、花屋に直接足を運び、贈る相手にぴったりな花を選ぶことが多かっただろう。もちろん、現代でも花屋で花を購入する人も居るが、花ECの需要が高まりつつある。実際には、どのようなサービスを売りにしていて、どのようにお客さんを喜ばせているのだろうか。それを探るために、花ECにまつわる3社を取材した。
お客さんのニーズに応え、花の美しさを伝える「花育」
株式会社花大は、花に特化したECサイト「花急便」を運営している。花急便の目玉のサービスは、午後4時までに注文をすると当日中に配送することである。花急便が特に重視している部分は「今日届く」ということだ。これは、花ECではなかなかないサービスだ。しかし、花急便に来るお客さんは「ゆっくり花を選ぼう」というよりも「その日のうちに」というように急ぎの場合が多かったそうだ。そうしたお客さんのニーズに応えるべく、午後4時まで注文を受け付けている。
もう一つの目玉サービスは、花育だ。花育とは、食育の花バージョンであり、花の美しさをより多くの人に伝えていく活動のことだ。実際には、小学校や老人ホームに行き、子供やお年寄りに直接花に触れてもらっている。また、大人向けに「ワークショップ」も同様に行っており、花に直接触れる人の割合が年々増加している。なかなか直接花に触れる機会が無いからこそ、新鮮であり、純粋に楽しめる。花急便は、お客さんのニーズに応え、美しい花に触れてもらうことでお客さんを喜ばせている。
そんな花急便の今後の展開とは→https://ecnomikata.com/original_news/8796/page1
毎週花を届けて、オシャレなライフスタイルを提案!
株式会社Crunch Styleは、毎週500円(送料別)で自宅に花が届くサービスを行っている。現代は、花のある生活を送る人が少ない。というのも、「花が欲しい」と思っても、仕事帰りに花屋が開いていないという現実がある。それを受け、自宅のポストに花が届くというサービスを誕生させた。花は毎週届き、1週間毎に新しく届いた花を入れ替えば良いスタイルとなっているため、手入れの手間を省くことができる。
さらに、花が届く曜日にこだわりがある。花が届く曜日は、金曜日・土曜日・日曜日の中から選ぶことができる。ポストに投函してくれるため、留守にしていたとしても受け取ることが可能だ。特に、土曜日や日曜日を指定すると、花が届くことで充実した休日を送ることができる。疲れが溜まりやすい土日は、どちらかと言うと、お昼くらいまで寝たり、一日中家に居たりというように何となく過ごすことが多い。それが花が届くことにより、それをタイミングに行動を開始し、何となく過ごすことは無くなり、オシャレなライフスタイルとなる。このようにCrunch Styleはお客さんに“オシャレなライフスタイル”を提供することで喜ばせているのだ。
お客さんを喜ばせつつも、花屋も盛り上げる施策とは→https://ecnomikata.com/original_news/8914/
誰もが笑顔になってしまう、ブーケ風よせがき!
花キューピット株式会社が運営する「インターネット花キューピット」は、受注窓口としてお客さんと花屋を結ぶ。インターネット花キューピットのモットーはその先に笑顔の見える贈り物であり、お客さんの想いを花屋に届け、想いがちゃんと通じるような花を花屋に作ってもらっている。ちなみに、想いが通じる“美しい花”とは、鮮度が抜群に良いものだ。そのためには、なるべくお届け先に近い花屋で注文することが鍵となる。それを探して、より美しい花を届けるのが花キューピットだ。
インターネット花キューピットは、様々なサービスを展開しているが、その中で注目するサービスは「bouquet」だ。このサービスでは、1人500円でブーケ風よせがきを作ることができる。例えば、誕生日にみんなからのお祝いメッセージとともに、本物の花束が届くサプライズを実行する人も居る。そのような素敵なサプライズをされたら、嬉しいに違いない。きっと、誰もが笑顔になってしまうことだろう。このように、鮮度が抜群に良い花を贈り、かつ、「bouquet」のようなサービスの多様さでお客さんを喜ばせているのだ。
「bouquet」の他の魅力あるサービスはこちら→https://ecnomikata.com/original_news/9657/
ECは“お客さんの顔が見えない”という問題があるが、今回紹介した3社は、ECならではのお客さんを喜ばせる接客をしている。それぞれの喜ばせ方は違うものの、その先のお客さんの笑顔を思い浮かべることができる。常にその笑顔を思い浮かべながら、接客をすることがお客さんを喜ばせることに繋がっていくのだろう。その素敵な想いが花をより美しくしている。今後も3社の“お客さんの喜ばせ方”に注目していきたい。