機能性表示食品の認知度は45%!上昇の鍵は宣伝力【楽天リサーチ調べ】
機能性表示食品が存在する意味
楽天リサーチ株式会社は、食品表示に関するインターネット調査を実施した。今回の調査は、楽天リサーチに登録しているモニター(約230万人)の中から、全国に在住する20代から60代の男女、計2,000人を対象に行った。
食品表示がある食品は、「特定保健用食品(トクホ)」「栄養機能食品」「機能性表示食品」が存在する。「特定保健用食品(トクホ)」は、健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められている食品である。また、栄養機能食品は、一日に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)が不足しがちな場合、その補給・補完のために利用できる食品だ。さらに、機能性表示食品は、事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品のことを言う。
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機能性表示食品制度は現在45%が認知しており、1年前の調査と比較して13pt上昇した。さらに、摂食経験者は約2割であり、「ヨーグルト」「清涼飲料」「サプリメント」の摂食経験が高いことが判明した。また、「トクホ購入者」のうち「機能性表示食品」摂食経験は4割、「栄養機能食品購入者」では5割弱と、健康食品に関心がある層に響いている。
7割弱が機能性表示食品の購入意欲が高い
機能性表示食品のイメージは「新しさ」「最近話題」に加え、「試してみたい」というポジティブな意見も存在した。一方、「健康を害するリスクがある」という不安感があり、「トクホ」に比べて健康への安心感と効果機能のイメージが弱い。前年度調査と比較して「消費者の判断が問われる」「質が悪い物が出回る」「国からの許可ではなく不安」という不安面の改善傾向はみられた。
摂食時において「整腸」「脂肪減」について効果の期待が高い。しかし摂食者のうち4割弱が「満足したものがない」と効果に対して「期待外れだった」の回答が高く、特に「脂肪減」の項目では実感が少ない結果となった。また、機能性表示食品について7割弱が購入意欲を示し、「ヨーグルト」「清涼飲料」「生鮮食品」が上位となった。さらに、今後の期待点では「手頃な価格」「毎日の食生活での取り入れやすさ」「効果のわかりやすさ」が購入意向者から挙げられた。
今後、機能性表示食品において効果の分かりやすさを工夫し、ターゲットの求める期待点をメディア広告に加え、店頭での商品の視認性を高めることで商品の訴求をすすめていくことが重要と思われる。
機能性表示食品の認知度は上がってきてはいるものの、まだまだ認知が低い。この認知が挙がれば、さらの機能性表示食品を試す人が出てくるだろう。この認知を上げるために、ECで機能性表示食品を取り扱う場合は、説明をより分かりやすく書くことが手段の一つである。ユーザーが機能性表示食品を見ているときに、詳しい説明が出てきたら、思わず、購入するかもしれない。認知度を上げさせるためにECでもできることを実践していくと、来年の調査では、もっと認知度が上昇するはずだ。