カラーミーショップ byGMOペパボ、「ZenLink」を組み込み「海外販売代行機能」提供

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ECのミカタ編集部

「カラーミーショップ byGMOペパボ」、『海外販売代行機能』を全ユーザーに無料提供開始

GMOペパボ株式会社が運営するECサイト構築サービス「カラーミーショップ byGMOペパボ」は、2025年7月22日より「海外販売代行機能」の提供を開始。この機能は、ZenGroup株式会社が提供する越境EC対応化サービス「ZenLink(ゼンリンク)」のシステムを組み込んだものとなる。

海外販売に必要な業務を代行

「カラーミーショップ byGMOペパボ」の「海外販売代行機能(以下、本機能)」は、海外販売に必要な言語対応、国際配送、海外決済、カスタマーサポート業務を代行するものであり、「カラーミーショップ byGMOペパボ」の全てのユーザーは、追加料金および売上に応じた手数料なしで利用可能となる(※1)。

本機能は、越境EC対応化サービス「ZenLink」のシステムを組み込んだものであり、下記の通り、特別な対応不要で海外発送まで完了できる。

◆購入から配送までのフロー
●海外からショップにアクセスがあった場合、顧客向けに、購入代行を受け付ける専用のバナーがショップ上に自動で表示。
●そのバナーを通じて、「ZenLink」に商品購入依頼が送られる。
●購入依頼があった商品を「ZenLink」が「カラーミーショップ byGMOペパボ」上で作成されたECショップ上で代理購入。
●「ZenLink」が購入した商品は、ショップ側にて国内の指定倉庫まで発送。
●商品受領後、「ZenLink」が国際配送用に梱包を補強し、海外顧客へ配送。

※画像元:「カラーミーショップ byGMOペパボ」、「海外販売代行機能」を全ユーザーに無料提供開始(GMOペパボ株式会社)

19の言語と150種類以上の決済方法に対応

GMOペパボとZenGroupの発表によると、本機能の特徴は以下の通り。

◆世界人口の約90%をカバーする19言語でのオペレーション
購入代行受付バナーの言語表記は国によって19言語で表示される。さらに、本機能を経由した購入に関する問い合わせについても、世界中に在籍しているオペレーターが24時間シームレスに対応する。

◆様々な国や地域のニーズに対応する150種類以上の決済方法
クレジットカードをはじめ銀行振込やキャッシュレス支払い、コンビニ後払いなど、海外顧客の地域に合わせた決済方法を幅広く用意。

◆配送準備から税関手続きまで任せられる国際配送
売れた商品は国内の指定倉庫に納品するだけで、海外向けの梱包補強・インボイス作成・国際配送・税関対応まで任せられる。

事業者の越境ECへの参入を後押し

世界の越境EC市場規模は増加傾向にあり、2030年には7兆9380億USドルにまで拡大すると予測されている(※2)。

一方で、言語・文化の壁、決済手段の多様化による対応の難しさ、物流・カスタマー対応の複雑さなど、越境ECに参入するには様々なハードルがあるとGMOペパボは指摘する。

これまでも「カラーミーショップ byGMOペパボ」では、「カラーミーショップ アプリストア」で海外販売の代行アプリをオプション提供してきたが、手数料などのコスト負担が海外販売参入への障壁となっていたという。

今回「海外販売代行機能」を「カラーミーショップ byGMOペパボ」内に標準装備として提供することで、ユーザーは既存のネットショップ運用業務に追加のコスト負担なく海外販売を開始できるようになる。海外販売の障壁を下げ、事業者の挑戦を後押しする機能提供となることを期待したい。

※1:希望しないユーザーは、管理画面から設定を変更することで本機能をOFF(無効)にできる ※2:2024年9月:経済産業省「令和5年度 電子商取引に関する市場調査 報告書」