押し寄せる動画コマースの波!次々始まる新たな「動画」サービス

未開発領域のスマホ動画広告にアイスタイル、エキサイト、インキュベイトファンドが挑む

株式会社アイスタイル、エキサイト株式会社、インキュベイトファンドの3社は、共同での新会社設立に合意。4月10日に株式会社OPEN8(以下、オープンエイト)の設立を発表した。

オープンエイトでは、事業展開の第1弾としてアイスタイル、エキサイトが保持する月間ユニークユーザー数延べ3,000万の圧倒的なリーチ力を独占的に活用し、すでに参加意向のあるプレミアムメディアを含めた各社と日本最大規模の女性系スマートフォン動画広告ネットワーク事業「VIDEO TAP」を推進。また、ソーシャルメディア活用の新感覚ニュースアプリも海外展開も視野に入れ提供を開始予定している。さらに第2弾としては、同事業をゲームアプリ市場へサービス活用していくとのこと。

ECにおいては、スマートフォンへのシフトが進みつつも動画広告は未だ開発途上の領域。特に女性ターゲットに対しては、動画による広告配信の効果は絶大に思える。ネットワーク事業の大手が参入することで、この分野は一気に開拓されるのではないか。

またも動画配信に着目、クムジャパンがクラウド型動画配信「クムクラウド」を提供開始

EVP(エンタープライズビデオプラットフォーム)ベンダーの株式会社クムジャパンは、英国・米国を中心に多くの企業や金融機関で利用される「クムクラウド」のクラウド版サービスを日本に向けサービス展開すると4月13日に発表した。

「クムクラウド」は、海外で多数の実績を持つ企業向けビデオ配信プラットフォーム。今回の発表は、その日本語対応サービスとなる。一般向けの映像配信だけではなく、ユーザー認証やIPアドレス制限など、特定の視聴者にのみ映像を提供することが可能。さらに管理者やコンテンツ作成者など、複数ユーザー、細やかな権限設定もでき、社内の共同利用に最適。また、オンデマンド動画配信(録画配信)だけでなく、ライブ配信(生放送)に対応し、大勢の視聴者に簡単に映像を発信できるとのこと。

欧米などに比べ、日本は動画マーケティングにおいては一歩遅れている状態。しかし、動画広告を取り入れる企業は増えており、昨年末より“動画広告が来ている”ということを多方面より耳にする。いま、時代はECからVC(ビデオコマース)へと着実に動いている。「クムクラウド」のようなサービスもじきに一般化していくだろう。