かっこ、総額3億8千万円を増資!

ECのミカタ編集部

かっこ、資金調達の背景とは。

ECにおける不正注文検知サービス「O-PLUX」をはじめ、決済コンサルティング事業、ビックデータ統計解析事業を展開しているかっこ株式会社(以下、かっこ)は、SBIホールディングス株式会社(以下、SBIホールディングス)の子会社で「Fin Techファンド」等のベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行うSBIインベストメント株式会社(以下、SBIインベストメント)、日本ベンチャーキャピタル株式会社(以下、日本ベンチャーキャピタル)および静岡キャピタル株式会社(以下、静岡キャピタル)の3社を引受先とする第三者割当増資を4月1日までに実施し、総額3億8千万円を調達したことを発表した。

かっこの主な事業は3つに分かれる。
①「OPLUX」を提供する不正検知事業、EC業界で7,000以上のWebサイト・サービスで導入実績があるSaaS事業。
②EC事業のノウハウを生かした決済メニューの導入に関する決済コンサルティング事業。
③社内外のビッグデータを可視化提供するサービス事業「2visualize」を始めとする統計解析事業を展開。

資金の気になる使い道とは・・・?

かっこは今回の資金調達で自社サービスの「O-PLUX」をさらにユーザーにとって有益なサービスにすると発表しており、具体的にはAIの活用などによる更なる検知機能の高度化を図る。さらにEC市場の枠を越えて今まで培った不正注文検知技術のノウハウを、銀行預金等のネット口座での不正ログイン、不正送金を検知するサービスへと金融分野に広げて展開しようとしているのだ。

EC業界にとって決済とは切っても切れない関係にある。この決済のセキュリティが甘く、情報漏えいなどの問題が発生するとしたら、店舗にとっては大打撃だろう。そんな自体を未然に防ぐためにかっこの「O-PLUX」があり、今回の資金調達でさらに進化しようとしているのだ。

また新たな試みとして、金融機関・決済事業者等が行うトランザクションレンディングなどの新たな融資サービスに向け、与信審査ロジックを提供する事業に進出する。

つまり金融機関・決済事業者等が行っている与信判断に、かっこがこれまで作り上げてきた決済ロジックを提供することである。かっこは今までもECにおける決済セキュリティを引っ張ってきた存在だ。そのノウハウを今後どう活かしていくのか。ここも見所である。

かっこの総額3億8千万円の資金調達。
今後のEC業界の決済セキュリティをどう強いものにしていくのか、楽しみである。


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