いつも、Amazon版「いつも.AIエージェント」提供開始 市場分析をワンクリックで作成
株式会社いつも(以下、いつも)は2025年5月2日、2024年にリリースした「楽天市場版」に続き、Amazon版「いつも.AIエージェント」の提供を開始したことを発表した。
Amazon戦略における課題を解決
「いつも.AI」は、いつもが長年培ってきたEC領域の膨大な独自データと最新の生成AI技術を融合させた、次世代のECマーケティング支援プラットフォーム。
同社は多くの大手消費財ブランドが、Amazonでの事業拡大において以下のような課題に直面していると指摘する。
◆Amazon内の競合の動向把握と差別化戦略の策定に時間がかかる
◆Amazon内の膨大な顧客レビューから真のニーズを掴みきれない
◆データ分析に基づいたAmazon内の効果的な広告・販促施策を打ちたい
◆感覚や経験則に頼らない、再現性のあるAmazonマーケティング戦略を実行したい
今回発表されたエージェントAIは、こうした課題を解決するために開発された。同社では「複雑化・競争激化が進むAmazon市場においても、データに基づいた迅速かつ的確な意思決定を支援し、クライアントブランドの売上・利益拡大に貢献する」としている。
効果的な差別化戦略や新商品開発の機会を創出
いつもはAmazon版「いつも.AI」が提供する主な価値について、以下の内容をあげている。
◆Amazon内の競合・市場・顧客(3C)分析の圧倒的な効率化と精度向上
Amazonに出品されているさまざまなブランドの評価、顧客が感じる提供価値をAIが分析・可視化。自社のポジショニングと強化すべき点を明確にする。
◆データに基づいたマーケティング戦略の立案・実行支援
自社と競合を比較し、「どこで勝てていて、どこで埋もれているのか」を客観的に把握。競合が対応しきれていないニーズや市場のホワイトスペースを見つけ出し、効果的な差別化戦略や新商品開発の機会を創出する。
◆継続的な機能強化によるAmazonでの包括的なサポート
Amazon領域での「ページ(ファンダメンタル)作成エージェントAI」の提供も予定しており、分析から実行までを一気通貫で支援する体制を強化。楽天市場版で提供中の各種AIエージェント(CRM、販促分析、マーケット調査、トレンド調査)で培った技術基盤を活かし、Amazonにおいても多角的な支援を実現する。
実際の出力レポートイメージ ※画像元:データドリブンなAmazonマーケティングを実現するAmazon版「いつも.AI」(株式会社いつも)
同社は今後も「データ ✕ テクノロジー ✕ メソッド」を組み合わせた、ECマーケティング支援の提供を拡充していく方針だ。実データに基づく再現性の高いマーケティング支援モデルを通して、EC領域を中心としたクライアント事業成長のサポートにつながることが期待される。