ハックルベリー、メビウス製薬ほか5社共同開発体制で、Shopify上での「サブスク×後払い」を日本で初めて実現
株式会社ハックルベリーが提供する「定期購買」アプリが、化粧品の製造・販売を手掛ける株式会社メビウス製薬の公式通販サイト「SIMIUS公式通販」に導入され、Shopify上での「サブスク×後払い」の仕組みを実現した(※1)。
なお、このプロジェクトは両社と、Shopify Japan、Shopifyグローバル本社、後払い決済の仕組みを開発する株式会社キャッチボールの5社の共同開発体制のもとで進められ、Shopify上での「サブスク×後払い」機能の実装は日本国内で初めてとなる。
サブスク売上の増加、顧客離脱率低下などに期待
5社による共同開発プロジェクトから誕生したShopifyでの「サブスク×後払い」機能。本機能は、Shopifyエコシステムに組み込まれており、店舗側での導入も簡単。支払い方法として追加するだけで、管理画面のUI/UXはこれまで通り変わらず、スムーズに利用可能という。
ハックルベリーの発表によれば、期待できる効果として以下が挙げられるという。
◆後払いニーズのある顧客の獲得によるサブスク売上の増加
◆後払い利用顧客の離脱率の低下
◆Shopifyの標準機能を活かし、オペレーションも変えずにスムーズな運用が可能
課題だった「後払い」決済への対応
参画した各社は、本機能を開発した背景として、日本のEC業界における「後払い」決済のニーズの高さを挙げている。他方、世界中で利用されているShopifyは、日本市場における「後払い・定期購入(サブスク)」への対応がこれまで発展途上にあり、「多くの国内企業にとって、導入にあたり慎重な判断を求められていた」とも。
こうした状況を打破するべく、Shopifyを軸にEC構築支援を行うハックルベリーと、長く通販を展開するメビウス製薬がタッグを組み、本サービスを実現させるに至った。
新たな収益構造の確立を目指す
本機能を導入するメビウス製薬のエグゼクティブ・オフィサー 高橋宏祐氏は以下のようにコメントする。
「広告費の高騰など市場環境の変化により、従来の単品リピート型やツーステップマーケティングモデルには限界が見え始めていました。そこで私たちは、事業のゲームチェンジを決意。老朽化した販売モデルから脱却し、柔軟な可変型サブスクリプションモデルへと移行することで、新たな収益構造の確立を目指しました」
また、Shopify Inc. コマーシャル、パートナーシップディレクターのリース・ファーナー氏も「ハックルベリー社の豊富な市場知見を活かし、メビウス製薬様向けにサブスクリプションプランの後払いに対応したECプラットフォームを無事ローンチすることができました。これにより、顧客獲得および維持のさらなる強化に貢献できると確信しております」と述べる。
この「サブスク×後払い」機能は、Shopifyを利用する国内事業者にとって新たな収益機会となるだけでなく、今後はD2Cブランドを中心に、国内外でのさらなる普及・展開が期待される。
※1:2025年5月時点、Shopify Japan株式会社調べ