配送に関する情報で最も重視される点は「送料無料になる条件」 ジャパロジ調査
株式会社アールジャパンが運営する「ジャパロジ」は2025年12月23日、ECと物流サービスに関する調査結果を公表した。
調査概要
◆調査日:2025年12月10日
◆調査対象地域:全国
◆調査機関:Freeasy
◆調査方法:オンラインアンケート調査
◆調査対象・人数:20歳以上59歳以下の男女
◆調査人数:150名
◆出典:物流代行サービス(ジャパロジ)
オンライン通販の利用率がトップ
「過去3カ月間で、あなたが商品の購入に利用したチャネルを教えてください(複数回答可)」と質問。7割以上が「オンライン通販(Amazon・楽天などのECモール)」と回答した。
次いで「実店舗(ショッピングモール・百貨店・スーパー・ドラッグストアなど)」が67.3%、「公式オンラインショップ(ブランド・メーカー直営の通販サイト)」が20%と続いた。

送料無料が重視される
先の質問で「オンライン系チャネルを1つ以上選んだ人」を対象に、「配送に関する情報で重視している点」をヒアリングした。その結果、半数以上が「送料が無料になる条件(いくら以上購入で送料無料になるかなど)」と回答した。
この結果についてジャパロジは「商品価格そのものだけでなく、最終的に支払う総額を意識しながら購入判断をしている人が多く、送料無料の有無が心理的なハードルを大きく左右している様子が読み取れます」とコメントしている。

続いて「現在、あなたが利用している物流・配送サービス(ネット通販や宅配サービスなど)について、総合的にどの程度満足していますか」と質問。「やや満足している」が最も多い割合を占めた。

物流は商品やサービスの価値を下支えする要素
さらに「いま利用している物流・配送サービスについて、今後さらに良くしてほしいと感じる点があれば、あてはまるものをお選びください」と質問。「送料が無料になる購入金額の条件を緩和してほしい」が3割以上と、最も多くなった。

本調査結果を受けて、ジャパロジは次のようにコメントしている。
「送料や配送条件をどれだけ明確に提示できるか、利用者が無理なく理解し、判断できる形になっているかが、購買体験全体の印象を左右していると考えられます。物流・配送は、単なる裏側の仕組みではなく、商品やサービスの価値を下支えする要素として、今後さらに重要性を増していくでしょう」
物流・配送サービスに対しては、目新しい機能や極端なスピードよりも「分かりやすさ」や「納得感」が重視されているといえる。本調査結果を参考に、顧客ニーズを捉えた対応を検討したい。


