トレカ市場、個人の楽しみとしての購入が拡大 BeeCruise調査

ECのミカタ編集部

注目高まる日本のトレーディングカード市場を解説、BeeCruiseが「越境EC×トレーディングカード」レポート公開

BEENOSグループであるBeeCruise株式会社(以下、BeeCruise)は2025年4月16日、越境ECにおいて人気の高いカテゴリであるトレーディングカードの人気ブランドや海外販売事例を紹介する「越境EC×トレーディングカードレポート(以下、本レポート)」を公開した。

個人の楽しみとしての購入が拡大

BeeCruiseは、海外から購入されるトレーディングカードは、高額なレアものというイメージが強くあると指摘。しかし、Buyeeを通じたトレーディングカードの購入では、高額なカードだけではなく安価なカードまで幅広く購入されており、投資・コレクション目的だけではなく、個人の楽しみとしての購入が拡大していることが分かるという。

また、トレーディングカードの購入者は67%が男性、33%が女性であることが判明。

男性比率の高いトレーディングカード市場であるが、女性の購入者では、アニメとコラボレーションしたトレーディングカードや、K-POPを中心としたアイドルの推し活グッズとしてのトレーディングカードの需要が高い結果となった。

ポケモンカードゲームが一番人気

2024年10~12月のBuyeeの購買データより算出した、越境ECのトレーディングカード人気ブランドランキングは以下の通り。

※画像元:トレカ越境EC成功の共通項(BEENOS株式会社)

遊戯王・ポケモンカードゲームの2強に対し、ワンピース、ドラゴンボールが迫る結果となった。

また、ヴァイスシュバルツ、ユニオンアリーナといった、アニメやゲームとのコラボレーションを展開するカードゲームも人気を集めている様子がうかがえる。

グローバル展開を見据えた越境EC戦略も重要

2024年10~12月のBuyeeの購買データより算出した、購入平均金額の高いブランド×キャラクターのランキングは以下の通り。

人気コンテンツ、キャラクターに加え、限定品やサイン入り、まとめ売りなどが高額で取引される傾向が高いことが見受けられる。

※画像元:トレカ越境EC成功の共通項(BEENOS株式会社)

BeeCruiseはトレーディングカード市場について、「ゲームとしてのトレーディングカード以外で人気のあるジャンルは、これまでスポーツカードが主流でしたが、K-POPのトレーディングカードも市場を拡大しています」と述べる。

アーティストグッズとしての販売の他、特典カード等が活発に売買されており、K-POPのジャンルの中では、特にStrayKids、BTS、ATEEZが人気を集めているという。

トレカ市場はコレクション性や希少性を理由に海外からの購入ニーズが高いため、グローバル展開を見据えた越境EC戦略も重要となる。本調査結果を参考に、今後の施策を検討してほしい。