メルカリ、Forterが提供するAI判定プラットフォームを本格導入
ForterとGMOペイメントゲートウェイ株式会社(以下、GMO-PG)は2026年10月15日、株式会社メルカリがクレジットカードの不正決済対策として、ForterのAI判定プラットフォームを本格導入したことを発表した。
メルカリが設定した評価基準を上回る
ForterとGMO-PGは、メルカリと3社で初期段階から共同で検証を進めた結果、ForterのAI判定ソリューションの導入に至った。
Forterは本格導入に先立って実施された先行検証において、いずれもメルカリが設定した評価基準を上回る結果を示したと説明している。
◆3Dセキュアの利用率を低減し、クレジットカードGMV(※1)が向上
▷先行検証では、不正リスクを拡大させずに、3Dセキュアの利用率が低下し、クレジットカードGMVが向上した。
◆チャージバック金額を約10分の1に
▷元々業界水準を下回るチャージバック発生率であったが、先行検証ではそこからさらに改善。チャージバック金額を従来システム比で約10分の1の水準に抑えた。拒否と判定した取引についても、真正な取引を誤って阻害する事象は確認されなかった。
◆目視での確認とルールメンテナンスのコストを削減
▷Forter側でAIモデルの更新と、グローバルで発生する新たな不正手口への対応をリアルタイムに実施。目視での確認も自動化され、メルカリは不正決済対策における属人的な業務負荷を解消した。
※1:支払い方法がクレジットカードの売上
既存の決済連携の延長でForterを導入
メルカリではこれまで、顧客の安心・安全な利用環境の構築のために、さまざまな不正対策を実施してきた。
一方、不正手口の巧妙化が進む中で、3Dセキュアのフリクション(※2)による決済体験の毀損、チャージバック(※3)や不正対策の人的コストの増加といった課題があった。「セキュリティの担保」と「真正な顧客に対するスムーズな決済体験の提供」を両立させるため、新たな不正決済対策ソリューションの選定が進められていた。
本導入では、GMO-PGが「PGマルチペイメントサービス」上に構築したForter統合インターフェイスを活用。Forterの不正判定リクエスト、判定結果に基づく3Dセキュアの適用、決済処理までの一連のフローがGMO-PGのAPIに集約されているため、メルカリは既存の決済連携の延長でForterを導入できた。また、Forterとの個別のAPI接続開発やインフラ構築が不要となり、開発工数の軽減と、検証開始から本番稼働までの期間短縮にもつながっている。
※2:決済の手続き上、利用者に生じる手間や中断のこと。認証画面への遷移やパスワードの入力などが該当する
※3:クレジットカードの不正利用などにより、カード会員がその決済に同意していないと申し出た場合に、カード会社が当該取引の売上を取り消し、加盟店が代金を負担する仕組み
クレジットカードGMVを向上させるという成果を達成
メルカリ 執行役員 VP of Customer Service/Trust and Safety Marketplaceである田中啓介氏は、本件について次のようにコメントしている。
「GMO-PG様およびForter様との強力なパートナーシップのもとで実施した先行検証では、チャージバックを約10分の1に削減しつつ、決済成功率の改善によりクレジットカードGMVを向上させるという成果を達成できました。自社不正検知ルールのチューニングや目検作業からも完全に解放され、今後のスケーラブルな事業展開への確固たる決済インフラが構築できたと確信しています」
メルカリはこれまで、巧妙化する不正者に対し、自社不正検知ルールや3Dセキュアのリスクベース判定等で対抗してきたが、真正な顧客の「カゴ落ち」が発生するといったジレンマを抱えていたという。
「セキュリティ」「スムーズな決済」を両立させた不正決済対策として、今後の動向に期待が寄せられる。
メルカリとForter「ECのミカタ カンファレンス」に登壇
今回の取り組みを実現したメルカリとForterが、2026年11月12日(木)に開かれるECのミカタ主催「EC×CX Conference」に登壇。【不正対策と売上向上、安心・安全を実現したメルカリの取り組み】と題したトークセッションを行う。
両社の担当者から、取り組みについて直に話を聞くことができる、本カンファレンス。この機会を逃さぬよう、ぜひ足を運んでほしい。
●カンファレンスの詳細・お申し込みは下記の公式サイトから。 https://ecnomikata.com/lp/2026-nov-cx/


