緊急!オタマートの最近の動き、まとめてみた!

石郷“145”マナブ

株式会社jig.jp(以下、jig.jp)が運営するフリマアプリ「otamart(オタマート)(以下、オタマート)」がネット上で話題となっている。ECのミカタ読者の方々の中にはまだ馴染みのない方もいるのではないかということから、同アプリについて、ここ最近の動きをまとめてみた。

国内有数のオタク向けフリマアプリ

追記
ネットを騒がしている理由、それは、オタマートで「おそ松さん 詰め合わせ」という商品を買うと、おそ松さんとは言い難い「つけ爪」が届くというものだ。それゆえ、ツイッターなどで炎上したわけだ。

ただ、先ほど、オタマートは、この件に関してすぐに反応、対処し、そのことについて、公式ツイッターを通じて「すでに出品者の売上金は差し押さえ済です。被害に遭われた方には数日中に連絡いたします。また、おかしな商品が届いた際は、受取ボタンを押さないようお願いします。受取ボタンを押さない限り、お金が出品者に渡ることはありません。」というコメントを寄せ、購入者の不安を過剰に広がらないように、迅速に行動を見せた。

あわせて、見落としがちな、下記のページを見るよう促して、再発しないよう、対応している。
http://contents.otamart.com/news/20150711-receive.html
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 オタマートとは、2014年3月にリリースされたもので、アニメ・マンガ・ゲームやアイドルグッズといった、いわゆるオタクなジャンルの商品に特化したフリマアプリとして、他のアプリと差別化を図っている。その着眼点が奏功し、その商品取扱高は伸びていて、2015年12月の発表によれば、1年前と比較し取扱高は6倍以上、毎日新たに1万5千品以上のアイテムが出品されている(昨年12月22日同社プレスリリースより)。つまり、オタクのジャンルにおいては、国内有数のアプリにまで成長しているというわけだ。

 オタクというジャンルに特化していることで、ユーザーがある一定の層に絞り込まれているというメリットを生かし、フリマアプリでありながら、オタマートのアプリ内に、それとは別に、最新のアニメ・マンガ等のグッズが予約・購入可能な、オタマート公式ショップをオープンさせるなどして、いわゆるオタクの総合的なプラットフォームを目指している。この辺は、通常のフリマアプリとは独自のカラーを打ち出すきっかけになっているように思う。

ヤマト運輸やドコモとの連携で利便性向上を目指して足場固め中

ヤマト運輸やドコモとの連携で利便性向上を目指して足場固め中

 また、その成長を大手企業も注目しており、10月に、ヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)の「ネコポス」との連携を発表した。これは、出品者側に配慮したもので、300円以上の出品に関しては、「ネコポス」を使った配送サービスができるとしている。この「ネコポス」というのは、小さな荷物をポストに投函してくれるというサービスで、コストを軽減できるメリットがある。また、実際、出品者は荷物をヤマト運輸の集配所に持っていくと、QRコードを読み取らせるだけで、送り状を作ることができるなどして、面倒になりがちな出荷の作業を軽減させる便利な機能も備わっている。

 一方で、購入者側の配慮も進めている。オタマートでは、利用者の6割が10代というユーザー属性となっており、クレジットカードを持っていないお客様やオンラインでのカード利用に不安を抱えるお客様に対し、安心でかんたん便利な決済方法の提供をと考えた結果、12月には、NTTドコモの「ドコモケータイ払い」などの主要キャリア決済に対応するようにしていくと発表している。

 オタマート自体、誕生してからまだ新しいサービスであると言えるが、その着眼点の良さをもって成長に繋げ、まさに、これから、出品者や購入者にとっての利便性を向上している最中にある、ということが分かった。生まれて間もないサービスであるがゆえ、いっぺんに多くのことは変えられないにせよ、成長に合わせ、ユーザーの数は飛躍的に伸びている。様々な予期せぬ事態も十分、考えられるため、今後、本当の意味で、お客様にとって取り組みやすいサービスを目指して整備をし、長く愛されるサービスになってほしいものだ。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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