BASEで売上を伸ばす高級和牛専門店「TOKYO COWBOY」

福島 れい [PR]

TOKYO COWBOY JNYコーポレーション株式会社 上野 望氏

 和牛専門・フルオーダーカットで提供する一風変わった精肉店「TOKYO COWBOY」。世田谷にある実店舗と自社ECサイトを展開し人気を集めているが、その運営を行っているのはたった2人なのだという。そんな「TOKYO COWBOY」のこだわりと、少人数で自社ECサイトの構築・運営を行うことができる理由をJNYコーポレーション株式会社 上野 望氏にお話を伺った。

本当においしい和牛を楽しんでもらうために

 「和牛は高級食材です。ところがスーパーでパックに入れて、切り売りされてしまっている。そんな状況を見て、これでは本当の和牛のおいしさを楽しむことができないだろうと思ったのが、TOKYO COWBOYの始まりです。」と上野さん。

 一口に和牛と言っても、産地や部位、サシ具合などによって味わいは大きく異なる。有名ブランドに限らず、TOKYO COWBOY基準で選んだ、本当においしいお肉を食べてもらおうというのがTOKYO COWBOYのコンセプトだ。

世田谷区上用賀にある「TOKYO COWBOY」の店内。和牛がディスプレイされている

 お店に伺うと、和牛がディスプレイされた店頭でミートコンシェルジュが出迎えてくれた。和牛に関する豊富な知識を持つミートコンシェルジュは、 料理や好みに合わせた和牛を選び、目の前でカットしてくれる。

 TOKYO COWBOYを訪れるお客様は、少量でも上質なものを楽しみたいという高級志向のお客様や、食事に気を遣うアスリートなど、食材にこだわりを持つ方ばかり。そんなお客様によりおいしく和牛を食べてもらうための仕組みもある。購入した和牛のデータを登録カードに蓄積し、次回の購入時に感想を聞くことで、よりお客様個人の好みを追求し提案していくのだ。おいしい和牛を食べてもらうための、強いこだわりがあることが感じられる。

EC展開スタートは、「無料で商品登録数上限なし」が決め手に

EC展開スタートは、「無料で商品登録数上限なし」が決め手にTOKYO COWBOY オンラインショップ

 実店舗と並行して展開しているのが、高級感溢れるデザインと、個性的な商品が並ぶ自社ECサイトだ。

 TOKYO COWBOY オンラインショップを訪れると、リボンのかかったギフトBOXに、和牛が梱包されていることに気が付く。高級和牛と言えば「桐箱」の印象が強いが、オンラインショップからの注文の約6割はギフト目的、そこにサプライズの要素を提供しようという発想だ。バレンタインのシーズンには「ハート型の和牛」を販売するなど、「精肉店」ではなく、「TOKYO COWBOY」としてのブランド価値を提供している。

 EC展開に至る経緯を伺うと、「地方に住むお客様にも和牛を楽しんでもらいたいという想いがあり、EC展開を当初から考えていました。しかし、大手のモールを使おうとしたら、EC専任のスタッフがいないと回らなくなるという意見をもらい、ためらっていたんです。無料でできるものがあると聞き、どれどれと思って見つけたのがBASEでした。和牛は部位だけで40種類以上あるので、商品登録数に制限なく無料で利用できることが決め手になりました。」と上野さんは話してくれた。

 「BASE」の利用を決めてから、1~2日後にはECサイトを立ち上げ、約1年経った今では、1日平均4~5件、バレンタインなどのイベント時は20件以上の注文があるのだという。ECサイトの立ち上げが目的なのではなく、TOKYO COWBOYを全国の人に楽しんでもらうための方法として、ECがあるということだろう。そう考えると、無料で利用でき、簡単に自社ECサイトを構築できる「BASE」の手軽さは非常にありがたい。

商品・ブランド価値の提供にEC展開を

商品・ブランド価値の提供にEC展開を

 運用はどのように?と問うと、店とECの運営は2人で。高級感のあるサイトデザインは5000円のデザインテンプレートを導入したのだと、当然のように語る上野さんは、「最近はスマホアプリからも管理できると知って、僕のスマホは肉の写真だらけだよ。」と笑う。

 ECサイトの運営をしていると、お客様から決済方法や注文の仕方など様々な問い合わせが届くが、ECサイトに関する細かな内容には、上野さんも正確にはわからないということも少なくないのだそう。そんな時には「BASE」のチャットサポートを利用しているといい、「チャットは対応が早くて助かっている。」と心強い存在となっている様子が伺える。実店舗とECサイトの双方を運営するには、2人と聞くと少ないように感じるが、誰でも簡単にECサイトを持てるようにと作られた「BASE」であれば、問題なく運用できるのだ。

 上野さんは、TOKYO COWBOYの今後について、「まずECについては、もっと売り上げを伸ばしていきたい。ECをスタートしてから1年と少し経ち、もう少しすればリピーターも増えてくると見込んでいますが、マーケティング施策にもより注力していこうと考えています。また、ECに限らず、TOKYO COWBOYとして、海外展開を視野に入れており、こちらも目標に向けて進めていきます。和牛を目当てにした観光客がいるくらい、和牛は海外でも人気のある食材となってきました。有名ブランドに限らず、おいしい和牛を広げていきたいと考えています。」と熱く語る。

 ECサイトを作ることが目的なのではなく、商品やブランドの価値を提供するための手段の一つとしてECサイトがある。そう考えると、ブランドのイメージや価値をしっかり表現しつつも、手間を最小限に抑え、運用していくことが重要なのだと理解できる。簡単に、無料で利用できる「BASE」。ECサイトを立ち上げ販路を拡大する手段として、活用してみてはいかがだろうか。

【取材】リスクゼロ、知識不要でオリジナルショップを開設できる「BASE」
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記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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