Amazon、Yahoo!ショッピングの運営を自動化!話題沸騰の『アマヤフ!』とは!?
EC事業の拡大には、多店舗展開が欠かせない。しかしその一方で受注処理や出荷作業などの業務負荷が増加するため、二の足を踏む事業者も多いのではないだろうか。そこで開発されたのが、Amazonと Yahoo!ショッピングの併売に求められる作業の自動化を実現するオールインワンパッケージ『アマヤフ!』だ。リリース直後から大きな反響を呼んだ同サービスについて、開発元である株式会社IZUMI(以下、IZUMI)の代表取締役 山本健一朗氏にお話を伺った。
前例のないオールインワンパッケージの開発
「『アマヤフ!』は、もともと自社用に開発したシステムでした」と山本氏は開発当時を振り返る。
「弊社もEC事業者としてAmazonとYahoo!ショッピングに多店舗展開をしていたため、業務効率化ツールの導入は非常に重要な課題の一つでした。しかし市場にあるサービスのほとんどは、業務ごとに区切られた機能で提供されていたため、『うちはこの機能がほしいのに』と思うことがよくありました」。
例えばその一つが、価格の連動だと同氏は言う。ECの運用において商品価格の変更は日常的な業務であるにも関わらず、なぜか複数モールで連動するシステムがなかったという。「当時は弊社もすべて手作業で行っていました。しかしそれには、多大なマンパワーが必要になります。そういった事情から、“多店舗展開をほぼ全自動で完結させるツールをつくれないか”と思い立ち、開発をスタートさせました。」と山本氏は言う。
2016年の11月から開発が始まり、翌年の7月にリリース。こうして、これまでに前例がなかったオールインワンパッケージが誕生した。
「開発には相当な苦労がありました。市場には同様のシステムのモデルがないため、ベンチマークすべき前例がなかったのです。そのため、すべてがゼロからの構築でした。何を、どうやって、どのように自動化していくのか。短期間ではありましたが、非常に細かいところまで詰めてつくることができました。それができたのは、当社自体がEC事業を展開している立場で、何か必要か、どんな機能があれば便利かということを実感として理解できていたことが多いと思います。」と、山本氏は『アマヤフ!』がユーザーオリエンテッドなプロダクトであることを強調する。
大きな反響につながった圧倒的なコストパフォーマンス
リリースからわずか半年足らずで、『アマヤフ!』の導入数は500件を超えた。この理由を山本氏は次のように分析する。
「これまでの多店舗展開においては、いくつかのツールを組み合わせて業務全体をカバーするのが一般的でした。そのためそれぞれに利用料が必要となり、コストもかさんでいました。他の事業者さんも、弊社と同じような不便さを感じていたのだと思います。」
同サービスの誕生が、そうした問題を払拭したのである。
『アマヤフ!』の強みは、併売に必要な一連の作業をオールインワンでサポートできること。つまり、商品の出品、在庫・価格情報の連動、受注処理、発送業務、出荷後のステータス処理までをカバーすることができる。さらに、併売時に起こりやすい出品トラブルも、出品禁止商品除外システムで防ぐことが可能だ。「コンセプトは、併売していることを忘れるくらい楽にすること。ここまで自動化できているのは、『アマヤフ!』だけです」と同氏は自信を覗かせる。
例えばAmazonのFBAマルチチャネルを利用して出品しているケースでは、注文を受けると自動的にアマヤフ!がFBAに出荷指示を送信するため、ユーザーは手を動かす必要がない。また、自社倉庫から出荷している場合においても、受注時に『アマヤフ!』から事業者にメールが届くため、対応漏れを防ぐことができる。出荷後に完了ボタンを押せば、モール側のシステム更新や消費者へのメールなどは自動で行ってくれる。
さらなるメリットについて同氏は、「初期設定費用15,000円のなかで、ストアづくりを全て代行してお引き受けしております。HTMLの知識がなくてもスタートできるため、ご好評をいただいています」と語る。
『アマヤフ!』一つで、ストア立ち上げから発送完了までを自動化することができる。しかも、利用コストは1カ月目(初期設定費用)15,000円で、2カ月目以降は14,800円。従量課金などはなく、あくまで月額固定費のみ。月間1,000個程度を出荷する事業者のシステムコストが平均的に約6〜7万円であることを考えると、驚きの低価格といえる。申し込みから稼働までは、Yahoo!ショッピングのアカウントを取得している場合で、最短1週間。平均でも2〜3週間で完了するとのこと。
「お客様からは、『とにかく楽になった』との声を数多くいただいています。手間をかけずに、1カ月の売上が10〜20%底上げされたという事例もあります。また、販売戦略の幅が広がったというご意見もいただきます」。例えば食品において、Amazonで出品が許可されなかった場合も、Yahoo!ショッピングでは許可されるケースがあるため、仕入れなどに役立てることもできる。「稼働は24時間365日。サポート体制もしっかりしているので、安心してご利用いただくことができます。」と山本氏はサポートの充実にも言及する。
棚卸し機能の実装など、さらなる利便性を見据えて
『アマヤフ!』は現在も、ユーザーからの要望を受けてアップデートが続いている。直近では、代引き決済に対応した。合わせて、他システムとの併用の際に起こる不具合を修正するなど、細やかなブラッシュアップも重ねている。また配送についても、より高い利便性を目指した展開を行っている。
「現状では自社倉庫からの発送は手動扱いになっていますが、弊社が提携する物流会社に預けていただければ、FBAマルチチャネルと同じように出荷できる仕組みの構築に取り組んでいます。」と山本氏。
今後の展望として、「今年の8〜9月あたりに、楽天市場への対応を予定しています。そして次の展開ステップとしては、自社サイトや独自ドメインへの対応も検討中。モールと同様に、サイト構築から併売、発送までをトータルサポートできるシステムを目指していきます」と山本氏は意気込む。将来的には、『アマヤフ!』と基幹システムとのデータ連携や、棚卸し機能なども導入予定だという。
「複数モールでの併売は、決済方法によって利益率が異なります。どのモールで、何が、どのくらい売れたか。利益率まで見える棚卸し機能を実装したいと考えています。私の知る限り、そこまで対応しているシステムは他にないと思います。」
さらに、世界中のAmazonへの併売・海外出荷も視野に入れていくという。全てが実現すれば、類を見ない圧倒的なサービスになるだろう。
「販路を拡大すれば売上が上がるのはわかっているけれど、手間が増えるために二の足を踏んでいる事業者様にぜひご利用いただきたいですね。導入の一つの目安は、Amazon単一で月額150万円以上の売上です。『アマヤフ!』の効果を実感いただけると思います」と同氏は言う。また、リプレイスする場合でも、事業者の手間はほとんどない形になっている。
『アマヤフ!』は昨今、ソフトウェアの特許を取得した。少なくとも全く同じものは市場に現れない。圧倒的な優位性とコストパフォーマンスを誇る『アマヤフ!』を利用して、多店舗展開からさらなる事業拡大を目指してみてはいかがだろうか。