物流倉庫の違い、理解していますか?EC事業者は覚えておきたい倉庫の使い分け

ECのミカタ編集部 [PR]

株式会社エスグロー 執行役員 MCD事業部 部長 中村 宗寛

多数の大型物流倉庫の立ち上げや改善に携わり、システム設計からの改善に着手する。今ではEC 販売やオリジナル商品の販売も自社で行う事で荷主様の全体の物流と販売をサポートします。

EC業界の成長につれて、物流倉庫の種類が多様化しています。それぞれにメリットとデメリットがあるため、EC事業者は違いを理解して、自社に合った倉庫を選ばなければなりません。多種多様な倉庫をどう見極めるべきか?倉庫の使い分けについて、株式会社エスグロー 執行役員 MCD 事業部 部長の中村 宗寛氏に伺いました。

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倉庫は大きく分けて6種類 メリットとデメリットは?

物流倉庫は、大きく分けて販売主体型倉庫・アナログ倉庫・専門業種特化型倉庫・倉庫サービス主体のネット連携型倉庫・システム会社主体のネット連携型倉庫・ネット通販型倉庫の6種類に分類されます。

1.販売主体型倉庫
販売主体型倉庫は、モールの販売サービスを向上させるための倉庫です。「フルフィルメント by Amazon」「楽天スーパーロジスティクス」などが該当します。メリットは、コストパフォーマンスの高さ。販売主体型倉庫と同レベルの環境を整える場合、かなりの額を投資しなければなりません。デメリットは、ルールが厳密に決まっているため、カスタマイズできないことです。販売主体型倉庫は、モールに出店していて在庫の回転が早いEC事業者様に向いています。

2.アナログ倉庫
アナログ倉庫は、スペースの貸し出しや人材手配がメインで、システム導入などは荷主様側で対応する倉庫です。メリットは、自由度が高いこと。デメリットは、自由度が高いゆえ、スペースと人材以外は自社で手配しないといけないこと。物流に関してのノウハウがあり、明確に流れや業務イメージが固まっている、メーカーや卸などの事業者様に向いています。

3.専門業種特化型倉庫
専門業種特化型倉庫は、その業種の流通加工に対応している倉庫です。アパレル関係の倉庫であれば、倉庫内にミシンや検針器が置いてあり、その場でほつれの修理や検品を行っています。メリットは、自社で必要な機械をそろえるよりも、圧倒的にコストを抑えられること。デメリットは、在庫管理がネット通販型倉庫ほど得意ではないケースもあること。その業種の事業者様が利用する倉庫です。

4.倉庫サービス主体のネット連携型倉庫
倉庫サービス主体のネット連携型倉庫は、物流倉庫が主体となって展開するEC物流サービスです。メリットは、自社が求める倉庫にカスタマイズしていけること。「お礼の一筆を添えて商品を送りたい」など、細かな要望に対応してくれるところもあります。デメリットは、要望が多いほどコストがかさんでいくこと。こちらの倉庫は、規模が大きく予算があるEC事業者様に向いています。

5.システム会社主体のネット連携型倉庫
システム会社主体のネット連携型倉庫は、物流のシステム会社が物流倉庫と提携して提供する倉庫サービスです。システム会社がヒアリングをし、向いている倉庫を事業者様に紹介しています。メリットは、システム化されているため、安価に利用できること。デメリットは、物流会社とは直接打ち合わせをしない場合は、運用がスタートしてからトラブルが発生するかもしれないこと。システムのルールに沿って運用できる、物流業務がシンプルなEC事業者様に向いています。

6.ネット通販型倉庫
ネット通販型倉庫は、品種数やロット数関係なく利用できる、ECと相性がいい倉庫です。弊社はここに分類されます。メリットは、在庫はWMSなどシステムで管理するので、在庫管理が正確なこと。デメリットは、システムでルールを明確に決めて運用している場合はイレギュラーな要望が受けられないこともあります。ネット通販型倉庫は、在庫誤差が発生しない管理をしているため、多品種小ロットや仕入れ先が複数あるEC事業者様に向いています。

値段の安さを基準にして倉庫を選んでしまうと、「求めていたサービスが提供されない」といったトラブルが発生しやすくなります。EC事業者様が倉庫を利用するならば、EC物流の経験の豊富さや、システムを導入して仕組み化しているかを基準にして選ぶとコスト面も含め失敗が少ないでしょう。

自社でECショップ運用エスグローの強み

弊社では、雑貨をメインとして、冷凍・冷蔵以外のさまざまな商材を扱っています。約15,000アイテムを50坪もないスペースで管理するなど、多品種小ロットのEC事業者様が多いです。

弊社の特徴として、自社でもECショップと実店舗を運営していることが挙げられます。ECショップを始めたのは、物流倉庫を運営していくなかで、EC物流にも進出したいと思ったからです。EC物流のノウハウを蓄積するためには、まず自社で経験してみないと分からないと考えました。

そこで弊社の倉庫を使ってくださる荷主様と同じ物流サービスを自社のECショップでも利用することで、日々サービスをアップデートすることに活かしています。荷主様には、より良い運用を目指し、物流倉庫目線とEC事業者目線の双方からアドバイスをさせていただいていますね。

要望は柔軟に対応する 課題とリスクも隠さない

弊社の姿勢として大切にしているのは、要望はなるべく柔軟に対応すること。以前、ECで布を切り売りされている事業者様から「サイト上での表記は1mだが、実際には1.2m程度で送っているため、倉庫で1.2mの長さに切ってからエンドユーザーに配送してほしい」という要望をいただいたことがありました。結局「1mであればシステムとも矛盾しませんし、現場でのオペレーションも難しくないと思うのでいかがですか?」と提案し、1mで配送することになりました。最初から難しいと否定するのではなく、要望とできることの折り合いをどうつけるかを調整しています。

もうひとつ、姿勢として大切にしているのは、課題とリスクもしっかり伝えること。弊社では、利用前にヒアリングの機会を設け、お互いの役割をしっかり線引きし、ルールを明確化しています。こうすることで、荷主様が抱える物流の課題やリスクが見え、無駄な業務や足りない部分を明確化していけるのです。課題やリスクが分かると、弊社が蓄積してきたデータをもとに運用のアドバイスができ、荷主様に物流のノウハウも溜まっていきます。

物流は、道路のようなもの。正しい走り方を知らなければ、常に蛇行運転をしている状態になり危険です。荷主様の物流パートナーとして長くお付き合いしていくためにも、道路を安全に正しく走っていけるよう、課題やリスクを隠さず伝えていきます。

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