最適な価格で中小規模EC事業者の物流をサポートする「KEYCREW」
2018年創業の株式会社KEYCREWは、スタートアップ期の企業や中小のEC 事業者を主なターゲットとして、初期費用・固定費なしで、1 ピースから物流業務をサポートしています。大手に優るとも劣らない物流品質を担保しつつ、低コストを実現しているKEYCREWの画期的な物流ソリューションについて伺いました。
すべてのお客様へ高品質なサービスをお届けし、安心してお任せ頂けるパートナーとして、 かつ収益性を確保できる物流会社を目指して
中村 私と北原、そして日髙の三人ともが、大手といわれる物流会社に勤務していた経験を持っています。取引先も大手企業ばかりのため物流だけ取り上げても組織が大きく、関係者も多くなり、なかなかお客様と密なコミュニケーションをとることが難しい状況でした。こうした背景もあり希薄になるお客様との関係性に疑問を抱き、よりお客様に近い位置でともに成長していける物流の仕事をしたいなとずっと思っていました。
そうした思いに加えて、物流業界自体がとても硬直化していて、なかなか新しいことにチャレンジするような風土がないことにも疑問を感じていました。
仕組みを変えれば、もっとリーズナブルに、高品質の物流サービスを提供できる余地があるにもかかわらず、すでに出来上がったビジネスモデルを変革することは一朝一夕にはかなわない業界なのです。それでいて、決して高収益とはいえない営業利益率に甘んじている状況で、そこを大きく変えたいという思いから株式会社KEYCREWを起業したのです。
「STOCK CREW」で中小企業を中心に物流ソリューションを提供
北原 当社では「STOCK CREW」という物流ソリューションを提供しています。ターゲットをスタートアップ期の企業や、1日あたりの出荷数が数十件レベルのスモールビジネスを展開している企業様に特化しています。
当社のソリューションの特徴は、何と言っても初期費用も固定費もかからず、物量・作業量に応じた完全な変動費部分のみで物流業務をお任せいただける点です。1ピースからでもお引き受けしますし、契約期間を固定することもしません。ご満足いただけなければ、即座に解約していただくことも可能です。
中村 たとえば、大手の物流会社の場合、最大在庫数を見込んでスペースを確保し、物量の波動に対応しようとします。このため、スペースに無駄が発生することがあります。私たちの場合は、小ロットのお客様を対象とすることで、フレキシブルに実際の物量に応じてスペースを可変させることができるので、無駄なスペースを発生させることなく、効率的に倉庫を運用できます。
小ロットだからこそ、全体最適化しやすいということです。ですから、お客様にコストメリットも提供できるのです。決して"安い"ということではなく、適正な価格での提供だと考えています。
実は、中小企業の事業主様の場合、適正な物流コストがいくらぐらいなのかをご存じないケースも少なくありません。情報が限られているからです。そうした情報格差を解消することも、物流業界の変革につながると思っています。
日髙 契約期間の縛りもない、1ピースからスタートできる。このように物流アウトソーシングのハードルを下げることで、気軽に使っていただけることも、お客様のメリットになっているようです。
MONEY CREW、MARKET CREWなど新機軸のサービスも次々に開発
中村 物流ソリューションとしては、STOCK CREWがメインサービスですが、それ以外の新しいサービスも準備中です。それがMONEY CREWとMARKET CREWです。物流を日々の業務で終わらせることなく、蓄積した情報を活用するサービスを開発しており、両サービスともに向こう2年以内のローンチを目標に準備を進めています。
在庫の動きなどの物流情報は、活用の仕方次第で、事業成長のキー・ファクターになり得るものです。お客様の物流をお手伝いすると同時に、物流情報を効果的に活用できるサービスの提供によって、お客様の事業成長に寄与していきたいと考えています。
現場対応力の高さで、高品質な物流サービスを提供
北原 また、実際に当社に業務を委託していただいたお客様からは、当社の対応が迅速だとご評価いただいています。当社では、お客様とのやりとりにチャットシステムを活用していますので、担当以外のメンバーも、お客様からの連絡事項を把握しています。ですから、担当者が動けないような状況でも迅速かつ柔軟な対応が可能です。適正価格で高品質なサービスを提供することが、私たちの最大の強みだと自負しています。
中村 私たちの経営理念は、"世界を面白いモノで埋め尽くす"です。私たちが提供するのは物流サービスであって、物流オペレーションではありません。お客様の事業成長に寄与することが使命であり、物流という機能を通じて、世界をもっと面白くしたいと思っています。
【「ECのミカタ通信」vol.18より転載】