日本全国の楽天ショップを支える会員制サービス『ECマスターズクラブ』
楽天市場に出店したものの売上が伸びない、そもそもなにが問題なのかわからない。そんな悩みをもつ全国のECショップの売上を改善しているのが、ECマスターズクラブです。EC運営を支えるさまざまなサービスをリーズナブルに提供する、日本ECサービス株式会社 代表取締役社長 清水 将平氏と、会員の方々にお話を伺いました。
EC運営の心強い味方
ECマスターズは、月額1万5,000円から利用できる会員制のサポートサービスです。楽天市場に出店されている方を中心に、個人でECショップを運営されている方から大企業の方まで、さまざまな方に幅広くご利用いただいています。
現在、日本全国で約1,300社にご利用いただいており、楽天市場の40ショップに1ショップは会員様になっていただいている感じです。サービス開始以来、日本全国でセミナーを開催しておりまして、セミナーをきっかけにご入会いただくことが多いのですが、最近では会員様からの紹介も増えています。ショップ数は首都圏が多いのですが、地方ではEC支援のサービスが少ないこともあり、セミナーを開催すると2社に1社はご入会される場合もあります。
ECマスターズクラブの立ち位置を説明するときに、自動車の運転に例えることがあります。自動車を運転する際、もしものときのためにJAFや損害保険に加入し、目的地にたどり着くためにカーナビを利用しますよね。ECマスターズクラブのサービスは、そういった自動車運転をサポートするサービスのように、ECショップ運営をサポートします。
つまり、ECマスターズクラブのサービスを利用することで、ECショップ運営におけるリスクを避け、売上などの目標に達するために正しい過程を経ているのかを確認しながら、効率的なショップ運営を行うことができます。
現場のニーズに応えながらサービスを増やし、展開してきた
ECマスターズクラブは、フォーラムという掲示板サービスから始まりました。フォーラムは、匿名で質問を投稿することができ、それに弊社が24時間以内に回答するというサービスです。これまでに累計1万件以上の質問があり、自分では質問していないけれども、過去の投稿を検索して参考にするという方も多いようです。
フォーラムの次に、サポートレターというサービスを始めました。これはもともと私がコンサルについていたECショップ様向けに行っていたサービスで、ECショップ運営に役立つ情報をまとめて、メールでお送りするというものです。最初は週2~3回だったのですが、いつの間にか毎日お送りするようになりました。「特にECのモールは規約の変更などが多く、日々の業務をこなしながら必要な情報を追うことが難しいが、サポートレターのおかげで助かっている」といった声をいただきます。「文字だけでなく音声での読み上げも行っていて、運転中や作業中に聞くことができるのが良い」といった声もいただきました。
サポートレターの次に、さらにわかりやすい情報発信のために、ECマスターズLIVEというライブ放送を始めました。これは、毎週金曜日17時半から、ECショップ運営に重要な情報や最新のポイントのまとめをお伝えするというものです。オンラインで日本全国どこからでも視聴でき、チャットで質問にも答えています。毎回150名くらいの方に視聴いただいています。また、毎週水曜日17時半からは公開コンサルティングというサービスを行っています。これもライブ放送で、希望者のECサイトをその場で診断していくというものです。地方でショップを運営されている方も多いので、オンラインで日本全国どこからでも参加でき、質問もできるという点が好評です。
情報発信の他に、ECショップ運営に役立つツールの提供も行っています。ECマスターズクラブ設立当初は2つのツールしかなかったのですが、今は30種類以上に増えています。プランによって使える機能に違いはありますが、ツールの利用は無料です。ツールは料理でいう調理器具のようなものだと思っていて、すべてのツールを使う必要はないと思います。
ただ、包丁やまな板のような毎日使うツールもありますし、ミキサーのような毎日は使わないけれども月1の作業時間が短縮できるツールもあります。状況に合わせて、ショップの運営を効率化するためにぜひ使ってもらいたいです。最近ではChrome用拡張機能などが人気のツールで、3,500人以上の方にご利用いただいています。
一つでも多くの悩みに答え、ショップの力になりたい
会員様に話を聞くと、さまざまな課題があるなかでも、結局、なにからやれば良いかわからないという悩みが多いと感じます。ECマスターズクラブに入会することで、一人でショップを運営されているような方だと、悩みを話せる仲間ができたと喜んでくださる方が多いです。ある程度規模のあるショップ様だと、現場のスタッフが勝手に勉強して学んだことを勝手に実行して、いつの間にか売上が上がったと喜んでくださる声を、代表の方から聞くこともあります。
楽天市場には毎年新たな出店がありますが、その3割程度が1年以内に撤退するという、入れ替わりの激しい市場です。そのなかで私たちは、一つでも多くのショップ様がやめなくてすむように頑張っています。プラットフォームだけ儲かって、ショップが儲からないという状況は悲しいですし、そもそもモールが伸びないとお客様が増えない。だから、とにかく会員様に売上を上げてもらいたいという想いが強いです。これだけサービスやツールが増えたのも、会員様の要望に対応してきたら今に至るという感じです。
最初は新規会員を増やすために開催していたセミナーも、最近では会員様にも集まってもらって、勉強会や懇親会を行うことで、必ず直接会って声をもらうということをしています。また、新しい会社を設立し、会員様が人手やスキル不足で対応できない業務を代行するサービスもはじめる予定です。一人でどうしても手が回らないという人の仕事を代行することで、ショップを続けていただけたら良いなと考えています。
これからも、全国に困っているECショップ様がいる限り、サポートを行っていきたいと思います。
【「ECのミカタ通信」vol.18より転載】