BASEからShopifyへのデータ移行を簡単にした新アプリ

ECのミカタ編集部 [PR]

株式会社Get It 代表取締役 軸屋 邦彦氏

初期費用や月額費用が無料のショッピングカート「BASE(ベイス)」から、ECプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ )」に乗り換える事業者が目立ち始めた。無料で手軽に始められる「BASE」を使ってネットショップをオープンした事業者が、さらなる売上拡大を図るために、機能が豊富でカスタマイズの自由度も高い「Shopify」へと移行するケースが出てきているようだ。

しかし、ECプラットフォームを切り替える際に課題となるのが、ネットショップの商品情報や注文情報などのデータを移行する作業。「BASE」はECの初心者が使うことも多いため、データ移行に不慣れな人も多く、作業で苦労したという声も聞く。

そこで今回、「BASE」に登録した商品情報やカテゴリ情報、注文情報を最短1時間ほどで「Shopify」へ移行できるアプリ「BASEショップ情報移行アプリ」を紹介したい。開発元の株式会社Get Itの軸屋邦彦社長に、アプリを開発した背景や、データ移行においてアプリを使うメリットを聞いた。

また、株式会社Get Itは自社でネットショップを運営しており、今年2月にECプラットフォームを「BASE」から「Shopify」 に変更したという。インタビューの後半では、同社が「Shopify」に乗り換えた経緯や、「Shopify」に乗り換えたことで売上拡大につながった理由を語ってもらった。

「商品情報」「カテゴリ情報」「注文情報」を3ステップ、最短1時間でShopifyに移行

──Get ItさんがShopify App Soteで提供を開始された『BASEショップ情報移行アプリ』はどのように事業者は使うことが出来るでしょうか?

株式会社Get It 軸屋邦彦氏(以下、軸屋氏):ショッピングカート「BASE」で構築したネットショップの商品情報とカテゴリ情報、注文情報を簡単に「Shopify」へ移行できるアプリです。

「BASEショップ情報移行アプリ」の管理画面で「CSVファイルをダウンロード」をクリックしてデータを取り込んだら、「インポートする」ボタンをクリックする。この操作を3回繰り返せばデータ移行が完了します。

移行するデータの量にもよりますが、一般的なショップであれば1時間ほどでデータ移行が完了するはずです。CSVファイルをEC事業者が修正する必要はありません。また、「BASEショップ情報移行アプリ」の利用料は無料です。

「BASEショップ情報移行アプリ」の操作手順

「BASE」に登録されている商品情報、注文情報、カテゴリ情報のCSVファイルをダウンロードし、「Shopify」にインポートする。シンプルな管理画面で操作は簡単。

──ITツールに詳しくなくても使えそうですね。

軸屋氏:アプリを開発する上で、「誰でも簡単に使えること」をとても重視しました。「BASE」を使っている事業者の中には、初めてネットショップを開いたという方も多いと思います。ITツールを使うことが苦手で、「CSVって何?」という方もいるかもしれません。「BASEショップ情報移行アプリ」は画面の説明に従って操作するだけでデータ移行が完了しますから、どなたでも安心して使っていただけるはずです。

──「BASEショップ情報移行アプリ」を使わずに「BASE」の商品情報やカテゴリ情報、注文情報を「Shopify」に移行する場合、どの程度の手間と時間がかかるのでしょうか?

軸屋氏:移行作業を行う人のリテラシーによって異なると思いますが、それなりにリテラシーの高い人でも1日仕事になると思います。

例えば、ダウンロードしたCSVファイルの内容に不備がないかをチェックし、「Shopify」のフォーマットに合わせることが必要です。この作業はかなり手間がかかります。

また、商品情報とカテゴリ情報の移行は「Shopify」の機能で行えますが、注文情報は標準機能では移行できません。EC事業者の社内にエンジニアがいない場合は、注文情報の移行作業を外部のシステム会社に依頼する必要があるでしょう。

BASEショップ情報移行アプリはこちらから

ECプラットフォームの乗り換えに苦労した経験からアプリを開発

ECプラットフォームの乗り換えに苦労した経験からアプリを開発

──「BASEショップ情報移行アプリ」を開発した経緯を教えていただけますか?

軸屋氏:弊社が運営している子供服のネットショップ「ELMO(エルモ)」のECプラットフォームを「BASE」から「Shopify」に変更したとき、データの移行で苦労したことがきっかけです。

「ELMO(エルモ)」は2019年11月に立ち上げ、当初は「BASE」で運営していたのですが、2020年2月にECプラットフォームを「Shopify」に変更しました。弊社はアプリ開発やオンラインゲームの受託開発を行っているので、エンジニアが社内にいます。そのため、データの移行作業を社内で行ったのですが、注文情報の移行作業には思いのほか苦労しました。

システム開発を本業としている弊社ですら、データの移行作業に苦労したわけですから、同じように苦労している人は多いのではないかと感じました。それにもかかわらず、注文情報や商品情報を簡単に移行できるアプリが見当たらなかったため、自分たちで開発したというのが経緯です。

──ECプラットフォームを使ってネットショップを運営していると、事業規模の成長に合わせてECプラットフォームの乗り換えを検討するタイミングがきます。「BASE」でネットショップをオープンする事業者は非常に多いですから、「BASEショップ情報移行アプリ」へのニーズは高そうですね。

軸屋氏:もしそうなら、アプリ開発者としては嬉しいですね。じつは私の周りにも、「BASE」から「Shopify」に乗り換えたとき、注文情報などの移行作業で苦労したという事業者がいました。

その事業者は、鮮魚を実店舗で販売しているのですが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で実店舗の売り上げが下がり、ECにも力を入れていきたいということでネットショップを「BASE」で開設しました。ただ、ほどなくして、配送サービスなどを柔軟に行いたいという理由から「Shopify」に乗り換えたそうです。

「BASEショップ情報移行アプリ」を開発中であることをその鮮魚店に伝えたところ、「そういうツールがあったら便利だったのに」と話していました。同じように困っている事業者さんには、ぜひ「BASEショップ情報移行アプリ」を使っていただきたいです。

必要な機能はアプリで追加。アプリ開発のエコシステムが「Shopify」の魅力

──「BASEショップ情報移行アプリ」のように、サードパーティーが開発したさまざまなアプリを自由に組み合わせて使えることは「Shopify」のメリットの1つですね。

軸屋氏:おっしゃる通りです。「Shopify」は世界中の個人や企業がアプリを開発するエコシステムがあり、EC事業者は好きなアプリを使ってカスタマイズすることができます。

標準搭載されている機能も優れていますが、多種多様なアプリを必要に応じてインストールできることは「Shopify」の大きなメリットだと思います。

──Get Itさんのようなアプリベンダーが増えていくと「Shopify」はより便利なプラットフォームになっていきそうです。

軸屋氏:アプリ開発のパートナーとしては「Shopify」のエコシステムの拡大に寄与し、EC事業者さんの役に立ちたいですね。特に今は新型コロナウイルスの影響で、厳しい経営環境の中で頑張っている事業者さんがたくさんいらっしゃると思います。「BASEショップ情報移行アプリ」を提供することで、EC事業者さんのデータ移行の作業負担を少しでも軽くすることができれば嬉しいです。

Shopifyに乗り換えた理由とは?決め手は「手数料が安い」「多彩な機能」「カスタマイズ」

株式会社Get Itは本業であるアプリやWEBサービスの受託開発に加え、新規事業として2019年10月に子供服のネットショップ「ELMO(エルモ)」を立ち上げた。当初はどれだけ売れるか未知数だったこともあり、ECプラットフォームは月額利用料が無料の「BASE」を選択したという。

しかし、ネットショップを立ち上げて3カ月ほどで、EC事業への手応えを掴んだ。さらなる売上拡大を図るには、自分たちが行いたい施策を実現できるECプラットフォームに乗り換えることが得策だと判断し、2020年2月に「Shopify」へと乗り換えた。

同社はなぜECプラットフォームに「Shopify」を選んだのか。また、ECプラットフォームを乗り換えたことで、どのようなメリットを得られたのか。前半に続き、株式会社Get Itの軸屋氏に話を聞いた。

子供服のネットショップ「ELMO」

──ショッピングカートを「BASE」から「Shopify」に乗り換えた経緯を教えていただけますか?

軸屋氏:EC事業を始める前は、正直、どれほど売れるか分かりませんでしたから、リスクを最小限に抑えるため、初期費用や月額費用が無料で、手軽に始められる「BASE」を選びました。

ただ、ネットショップの売り上げは当初の予想以上に伸びていきました。そして、売り上げをさらに伸ばすには、分析やマーケティング、販促など、さまざまな施策を行えるECプラットフォームに乗り換える必要があるとの判断にいたったことが、「Shopify」に変更した理由です。

──ECプラットフォームはたくさんありますが、なぜ「Shopify」を選んだのでしょうか?

軸屋氏:「Shopify」を選んだ理由は主に3つあります。「手数料が安い」「機能が豊富」「カスタマイズできる」という3点です。

1つ目の「手数料が安い」というのは、トランザクションフィーがかからないことです。ECの年商が数千万円規模になると、数%のトランザクションフィーが重くのしかかります。「BASE」はトランザクションフィーがあり、弊社の場合は売上高の3~4%を占めていました。EC事業の利益率を1%改善するだけでも非常に大変ですから、そのコスト負担は無視できません。将来の売上拡大を見越し、トランザクションフィーがない「Shopify」に切り替えることが有利だと判断しました。

「Shopify」を選んだ2つ目の理由は「機能が豊富」であること。分析機能やマーケティング機能など、さまざまな機能が標準で備わっている上、サードパーティーのアプリを使えば、やりたいことのほとんどはカバーできると感じました。

そして3つ目の理由は「カスタマイズできる」こと。コードを書く知識があれば「Shopify」で構築したネットショップのデザインを変更し、独自性の高いお店を作ることが可能です。弊社はシステム開発を自分たちで行えるため、カスタマイズできることは非常に魅力的でした。

「Shopify」に変更して売上拡大。GoogleやFacebookなど外部の広告運用も容易に

──「Shopify」に乗り換えたことの効果を伺いたいのですが、ズバリ売り上げは増えましたか?

軸屋氏:はい、売り上げは順調に伸びています。今年3月以降は新型コロナウイルスの影響で外出を自粛する人が増え、EC市場への追い風があったとは思いますが、その影響を差し引いても「ELMO」の売り上げは堅調です。

──ネットショップの売り上げが伸びた要因として、「Shopify」に変更したことはどのように影響しているのでしょうか。

軸屋氏:売り上げが伸びた理由の1つとして、広告などの販促施策を行いやすくなったことが挙げられます。

例えば、「Shopify」はGoogleやFacebookといった広告プラットフォームと連携しているため、簡単に広告を出稿できます。ネットショップの売り上げを伸ばすには広告が不可欠ですから、外部のプラットフォームに広告を出稿しやすいというのは大きなメリットだと思います。

また、「Shopify」はアクセス分析や販促施策の効果分析などの機能が充実しているため、広告の費用対効果の改善や、コンバージョン率を上げるためのサイト改善に取り組みやすくなりました。改善アクションを迅速に行ったことが売上拡大につながりました。

「Shopify」は中規模以上のネットショップにお薦め。EC初心者でも使いこなせる

「Shopify」は中規模以上のネットショップにお薦め。EC初心者でも使いこなせる

──「Shopify」を実際に使ってみて、「Shopify」はどのようなEC事業者に適していると思いますか?

軸屋氏:EC事業が中規模以上(ECの売上150万円/年)の会社には、特にお薦めだと思います。トランザクションフィーが発生しないことと、売り上げを伸ばすための機能が充実していることは、EC事業を大きく成長させたい事業者に合っていると思います。

──EC事業を初めて行う企業は「Shopify」を使いこなすことができるでしょうか。

軸屋氏:ECの初心者でも、「Shopify」を使いこなせると思いますよ。「Shopify」は使いこなすのが難しいという先入観を持っている人もいらっしゃるかもしれません。たしかに3年ほど前までは、管理画面が英語でしたから、英語を使えないと厳しかったでしょう。

しかし今は管理画面が日本語ですし、日本語のメールサポートも受けられますから、運用していて特に不安はありません。私個人の感想としては、EC事業を開始した当初から「Shopify」を使っていればよかったと思っています。

──最後に、立ち上げて1年が経過した「ELMO」を今後どのように成長させていくのか、展望をお聞かせください。

軸屋氏:弊社はECの経験が浅いため、やればやるほど学びがあります。特に「Shopify」を使うようになってからは、さまざまなデータを分析できるようになり、改善すべきことがたくさん見えてきました。

「Shopify」はサードパーティのアプリが豊富でカスタマイズも行えるので、ネットショップの運営を改善する上での選択肢が多く、非常に心強いです。海外のアプリも含めれば数千種類の機能を使えますから、やりたいことの多くを実現できると思います。ECの機能開発は日進月歩ですから、さまざまなアプリを試して「Shopify」をフル活用し、課題を1つずつクリアすることでEC事業をさらに成長させていきたいです。

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