25周年を迎えた「eBay」の歴史から分かる時代の変化とは?越境ECに取り組む日本の事業者に伝えたいこと

ECのミカタ編集部 [PR]

世界最大規模のオンライン・マーケットプレイス「eBay」。日本でも越境ECに取り組む事業者に活用されている。そんなeBayは今年9月で、25周年を迎えた。創業から現在までのeBayの歩みとそこから見える特徴や変化、さらに今後の取り組みなどを、イーベイ・ジャパン株式会社 マーケティング&オペレーション部 部長 ヒックリン ジェームス氏に伺った。

サービスの始まりは「壊れたレーザーポインター」

レーザーポインターの実物を紹介する購入者のマーク・フレイザーさん

eBayの始まりは1995年。当初は「AuctionWeb(オークションウェブ)」という名前だった。そして、創業者のピエール・オミダイア が最初に販売したのが「壊れたレーザーポインター」だった。

ヒックリン氏:「そのころから新聞広告やガレッジセールなどでC to Cの取引自体は存在していたこともあり、ピエール・オミダイアは自分にとっての不用品が他人にとっては宝物という考え方で、目の前にあったものを何気なく選んだようです。販売価格は5ドルでした。

当時、レーザーポインターの新品は100ドル以上もしたので、購入者は自分で直そうと思い購入したそうです。このレーザーポインター は最初の購入者の元にずっと保管されており、eBay20周年のときにその人物から連絡があり、弊社が譲り受けました。今では本社に記念の品として飾られています」

「オークションウェブ」からeBayへとプラットフォームの名前が変わったのは1997年のこと。現在では出品の8割以上が中古品ではなく新品だ。日本からの出品は中古品が6割以上と、オークションサイトとしても未だ強い人気を保っている。

他では手に入らないものが、eBayなら見つけられる

ヒックリン ジェームス氏

eBay出品の特徴として、時代の流行が強く反映されていることがあげられる。

ヒックリン氏:「1995年にBeanie Babies という子ども向けのぬいぐるみが流行したのですが、この流行を担ったのが創業したばかりのeBayでした。翌年の1996年にはNINTENDO64が大ブームとなり、eBayでも多く販売されたのが印象的です」

またeBayには、過去に流行したアイテムも愛好者やコレクター向けのプレミアム価格で取引されており、時代を超えて長く出品され続ける傾向がある。

ヒックリン氏:「NINTENDO64のソフトやコントローラー、本体は今もプレミアムな価格で出品されています。トレーディングカードも、eBayの人気カテゴリーです。手に入りにくい、コレクタブルなものが出品されるのは、eBayならではだと思います」

1995年から今日まででeBay.comで影響を与えたトレンド商品

eBayでさらにユニークなのが、ときには世界に一つだけという貴重なもの、非常に高額なものが販売されていることだ。

このことは、過去25年間にeBayに出品されたもののなかから、もっとも興味深く、高額だった上位25位を見るとよく分かる。その第1位には、16億8千万ドルという驚くべき価格の豪華客船がある。

ヒックリン氏:「3番目に高額だった米国の著名な資産家ウォーレン・バフェット氏とのランチや、4番目に高額だったテキサス州の町 などはおもしろい出品だと思います。高額で出品されることが多いのは、車やトレーディングカードなどです。意外に思う人もいるかもしれませんが、トレーディングカードは上位25位のなかに4つも入っています」

1995年にeBayが設立されてから今日までの数年間で興味深く高価な購入品の数々

日本からの越境ECの特徴と強み

eBayに日本から出品する場合、法律上、100万円以上のものは販売できないが、それでも日本でも人気のあるトレーディングカードは高額で取り引きされることが多いそうだ。

ヒックリン氏:「他では手に入らないもの、珍しいものを扱っているのがeBayの特徴です。出品されるのはコレクターの方が多く、購入者層としては、40~50代で昔を懐かしまれて購入されるという方が多いです」

他にあまりないものを出品する場合、値段設定に迷うところだが、eBayでは相場をつかむためにオークションを活用することもできる。

また、日本からeBayに出品する際には、最初から有利な点があるそうだ。それは、日本発の中古品は品質がとても高く安心だという認識が、世界的にあることだ。

ヒックリン氏:「日本の中古品販売は古物商の許可を得ていますし、新品に見えるほど質が高く、偽物がほぼないという、世界でも珍しい国です。『from Japan』というのは、ユーザーに安心感を与える、ある意味ブランドに近いところがあります。

その上、 日本製品は日本から買いたいというユーザーは多いです。釣り具メーカーやカメラメーカーなど、日本のメーカーが有名なブランドはそれが顕著です」

情報化による変化と2020年・コロナ禍の影響

創業から25年間、さまざまな商品を取り扱ってきたeBay。その歩みのなかで、近年情報化が進み、流行が世界各地で同時に起こるようになったことがあるという。

ヒックリン氏:「たとえば、日本のアニメやゲームは世界的に人気の高い文化ですが、昔は日本でブームになったものが数年遅れてブームになるのが普通でした。しかし今はYouTubeやNetflixなどの影響で、同じタイミングでブームが世界中に起きているのが、おもしろいと思います。数年前まではどの国で何のブームが起きるのか読みにくいところがありましたが、今はより分かりやすくなっています」

eBayを利用した日本からの本格的な越境EC支援がスタートしたのは、12年前 だ。日本からの出品に関して、特にこの1年ほどは、個人のセラーが増えてきたそうだ。

ヒックリン氏:「背景として、副業を許可・推奨する会社が増えてきたことがあります。また、コロナ禍も関係していると思うのですが、トレンドの移り変わりが早くなるなか、柔軟に動ける個人セラーが強いという面もあります」

さらに2020年は、コロナ禍におけるeBayを利用するユーザーの増加や求めるものの変化もある。

ヒックリン氏:「実店舗で買い物ができない分、オンラインショッピングをされる方は増えています。また、在宅時間に子どもと遊べるゲームやおもちゃを探されている方も多いです。たとえば、パズルの販売が急に伸びたりしました。

私自身、子どもと一緒にレゴで遊ぶのが好きで、お城を作っていたときにもう少し兵隊がほしいなと思い、eBayで中古品の兵隊セットを見つけて購入しました。そういうピンポイントで探しているものを見つけられる、宝探しのようなところがeBayの良さだと思います」

25周年を迎えたeBay、次なる時代への取り組み

25周年を記念して、eBayでは、活躍しているセラー6名へのインタビュー動画を、10月に公開した。性別、年代、取り扱いジャンルもさまざまなセラーが自身の体験を振り返り、eBayに出品したばかりの人、出品を検討中の人にとって励みとなる内容になっている。

ヒックリン氏:「eBayの成功事例として多いのが、最初は副業で始めて、本業より成長してきたらeBayに集中して、最終的に法人化するというパターンです。今回の動画では、そんな成功事例のなかでも、人生に変化のあった6名に取材をしました。収入面だけではなく、働き方や住む場所など、自由に生活できるようになった方々というのが大きいと思います。

【セラーご紹介ムービー】

私自身も、この動画を制作しながらパッションが湧いてきました。取材を担当したディレクターは、自分自身がセラーになりたいと言っていたくらいです」

eBayの今後の展開としては、内外のリソースを活用しながら、法人・個人両方のセラーの支援を強化していく動きがある。

ヒックリン氏:「これまでは法人の支援が中心でしたが、2020年8月ごろから、個人セラー向けの越境EC支援サービスを開始しました。

『eBayエコシステム』とよく言っているのですが、社内のリソースだけでなく、たとえば公認コンサルタントなど社外も一緒に、サポートプログラムなどセラー支援をより深く盛り上げていきたいと考えています」

越境ECを始めるときに、最初に壁を感じるのは言語かもしれない。だが、今はそこを補うさまざまなツールやサービスがあるため、それほど心配しなくて良いそうだ。実際eBayでも日本語でさまざまなサポートが受けられる。

越境ECを検討中の人に向けて、ヒックリン氏が伝えたいのが、まずは一品で良いので、とにかく気軽に出品してみてほしいということ。

ヒックリン氏:「自分が売りたいもの、興味があるもの、あるいは在庫として眠っているものでも構いません。eBayは、初期投資不要で誰でも簡単に出品できるプラットフォームなので、言語やリソースのことはあまり心配せずに、まずは出品してみてほしいです」

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