単なる決済手段に留まらず、集客も可能なID決済を簡単・スムーズに導入できる総合決済サービス『VeriTrans4G』
今日では、ECショップの決済手段の多様化自体は当たり前となり、顧客のニーズや自社の事業形態・商材に適合した決済手段を実装しているかがEC事業成長のキー・ファクターになりつつある。そんな中、注目を集めているのが国内を代表するサービスの会員IDを利用して支払が可能な、いわゆるID決済だ。
ベリトランス株式会社が展開するマルチ決済サービス『VeriTrans4G』なら、豊富なID決済のバリエーションの中から自社の顧客ターゲットやEC事業戦略に応じて選ぶことが可能だ。本稿では、ベリトランスの平岩 知恵氏がファシリテーターとなり、協業展開しているPayPay・LINE Pay・Amazon Payのご担当者にそれぞれのID決済の特長などについてお話を伺った。
インターネットの黎明期から、多彩な決済サービスを提供し続けるベリトランス
平岩氏:当社は90年代後半から決済事業を展開しており、非対面領域では、ECサイトやオンラインサービスを対象としたオンライン決済はもちろん、電話受注を行う事業者様向けの決済サービスを提供しています。店舗などの対面領域でいえば、店舗で利用されている自動精算機や、専用のカードリーダーを利用して、スマートフォンで簡単にカード決済ができるスマホ決済サービスなどもご提供しています。決済分野において幅広いチャネルやシーンでご利用いただけるサービスを取り揃えており、ペイメントに関するソリューションの網羅性は極めて高いと自負しています。
その中で、マルチ決済サービス「VeriTrans4G」は、当社のフラッグシップモデルであり、時代に合わせて最新の決済手段に対応し、常に市場の最先端であり続けるよう尽力しています。『VeriTrans4G』はクレジットカード決済、コンビニ決済、キャリア決済といった、ECで定番の決済手段を提供することはもちろん、PayPayやLINE Pay、Amazon Payといった各種ID決済を取り揃えています。
本日は、そうした多様なID決済のラインナップの中でも、とりわけEC事業者様の関心が高いPayPay、LINE Pay、Amazon Payを提供されている3社のご担当者様にお集まりいただきました。まずは、各社様のID決済サービスの特長や優位性などについて、ご説明をお願いします。
送客のみならず、補償制度、マーケティング支援、支払いの多様性など、各社各様の特長で、EC事業者に導入メリットを提供するID決済
平岩氏:それではまず、PayPayの特長をお教えいただけますでしょうか。
薮井氏(PayPay):当社は2018年10月からサービス開始しており、キャッシュレス決済としては比較的後発になると思います。しかしPayPayは、ソフトバンク、ヤフーが共同で出資し、サービスの拡大についても協力関係にあることが大きな強みのひとつとなっており、ソフトバンク・ワイモバイルのアカウントやYahoo! JAPAN IDと連携することで簡単にPayPayの登録、ログインができるため、当グループが抱える多くのユーザーを事業者様のサイトに集客することが可能となり、事業者様の導入メリットは大きいと自負しています。
さらにPayPayでは、ほぼ毎月、実店舗あるいはオンライン店舗向けのキャンペーンを実施しています。キャンペーン期間中はPayPayの利用がさらに促進されますので、事業者様にとっては、新規顧客の獲得や売り上げの向上が期待できます。
また、PayPayでは24時間365日いつでも電話対応可能な問い合わせ窓口を設置していることに加えて、独自の補償制度があり、万が一不正利用があった場合でも、店舗様側に瑕疵がないことが明らかになれば、全額を当社が補償するといった制度もあり安心して導入いただけるという点も強みです。
平岩氏:では次に、LINE Payについてお聞かせください。
甲斐氏(LINE Pay):LINE Payは、コミュニケーションアプリであるLINEの中にウォレット機能として実装されています。新規ユーザーはウォレットの画面からすぐに利用登録でき、既に登録済みのユーザーは残高を確認することが可能です。また、LINEの友だちに送金をしたり、複数の友だちと割り勘ができる機能も備えています。このように、LINEのアプリ機能の一つとして決済サービスを手軽に使えるという点が、LINE Payの大きな特長のひとつといえます。LINE Payの登録ユーザー数は3,880万人を超えており、今後もさらに増加すると見ています。
飯田氏(LINE Pay):また事業者様では、LINE公式アカウントを自社のプロモーションなどに活用されるケースが増えていますが、その際、自社のLINE公式アカウントとLINE Payを連携させることができます。事業者様のLINE公式アカウントとLINE Payを連携していただくと、LINE Pay経由で買い物されたユーザーに対し、自社の公式アカウントの友だち追加を促すことができます。公式アカウントに登録したユーザーのLINEに対してクーポンや新商品の情報をメッセージ配信することでユーザーとのリレーションを深めていくこともでき、EC事業者様とユーザーの関係値向上につながります。
また、LINE Payとの連携は無料となっており、集客コストをかけず効率的にユーザーにアプローチすることができる点も、事業者様には高くご評価いただいています。
平岩氏:では引き続き、Amazon Payについてお伺いできますでしょうか。
豊留氏(アマゾンジャパン):Amazon Payの特長は、EC事業者様サイトで、いつも利用しているAmazonアカウントのID、パスワードのみで、Amazonと同じように便利なお買い物体験を提供できる点です。また、具体的な数は非公開とさせていただいていますが、Amazonを利用いただいているお客様が、Amazon Payのお客様になり得るとご説明すると、多くのEC事業者様がAmazon Payを導入するメリットを感じていただけます。
さらに、2020年6月からAmazonギフト券をAmazon Payのお支払いでご利用いだけるようになりました。Amazonギフト券のみで支払いすることもできますし、登録されているクレジットカードとの併用払いも可能なのでとても便利にお使いいただけます。Amazon Payを導入されている事業者様にとって、さらなるコンバージョン率のアップや客単価の向上につながるものと考えています。
平岩氏:3社それぞれの特長にも個性がありますね。現時点でも、ユーザーにも事業者様にもメリットの大きいサービスですが、今後の展開についてお話いただけますでしょうか。
薮井氏(PayPay):はい。今後についていえば、3,600万人を超えるPayPay登録ユーザー(※2021年2月時点)に対して、さらなる利用を促進すべく、様々なサービスやプロモーションの展開を加速していきたいと考えています。
ユーザーに対して提供するアプリ上にPayPayが使えるお店を表示したり、オンライン・オフライン両方で、お得なクーポンや外部サイトとの連携によるPayPay残高へのボーナス付与、ユーザーの購買傾向に応じたお得な情報を提供したりすることで、「最適なタイミングでの最適な商品情報の提供」が可能になります。これにより、事業者様にとって販売チャンスの拡大や他社との差別化を図るきっかけになると考えています。
平岩氏:なるほど。決済サービスという枠組みを超えて、プロモーションの媒体という役割も担うわけですね。LINE Pay、Amazon Payについてもお聞かせいただけますか。
甲斐氏(LINE Pay):LINE Payのユーザーは、使いすぎや後払いを気にしてクレジットカードを持たない若い層、たとえば20歳前後の大学生などが多いということも特徴のひとつです。実際に、ある電子書籍サービスなどのデジタルコンテンツを扱う事業者様では、LINE Pay導入前の従来の決済においては、新規顧客の若年層の割合が3%未満でしたが、LINE Payを導入後は倍以上に伸長したと伺っていますし、公式アカウントとLINE Payの連携も行っていただいております。クレジットカードを持たないユーザーも取り込むことができ、集客から決済、お客様へのアフターフォローまでを一気通貫でご活用いただけるのが、事業者様においてもメリットとなります。今後は、LINE Payの送金機能などの充実を図っていくなど、ユーザーや事業者の皆様が、便利により安心して安全に使える機能を強化していく予定です。
豊留氏(アマゾンジャパン): Amazon Payの価値は「Amazon以外のECショップ様などであってもAmazonで買い物をするのと同じ簡便さ、安全性を享受した形でお買い物をしていただける」という点です。ECでのカゴ落ちの原因には、会員登録の手間を嫌う、またはクレジットカード情報を入力したくない、といったことなどがありますが、Amazon Payならそうした煩わしい入力も不要なので、カゴ落ち対策としても有効性が期待いただけます。またお客様のAmazonに対する信頼が、そのまま事業者様の信頼につながるのです。
当社は、今後もお客様に安心・安全に使っていだけるという利便性の部分をより強化していく予定です。お客様の信頼性を向上させることが、結果的には事業者様の新規顧客の獲得や、コンバージョンの向上に貢献すると考えています。
ワンストップで、“最適な決済のあり方”を提案する『VeriTrans4G』
平岩氏:ありがとうございます。各社の今後のお取り組みにも期待したいと思います。本日、お集まりいただいた各社のID決済サービスは、便利な決済手段のひとつであるとともに、潜在的ユーザーを顕在化させ、事業者様の顧客として取り込めるという大きな可能性を秘めているということがよくわかりました。
ID決済は単なる決済サービスではなく、新規顧客の獲得という集客効果、あるいは新規顧客をロイヤルカスタマー化していくといった優良顧客を育成するマーケテイングツールとしても機能するものになってきているのですね。
当社では、事業者様のID決済の導入にあたって、事業者様の顧客層やサービス形態を踏まえて、EC事業者様に最適な決済手段をセレクトしていただけるようご提案を行っています。
当社の決済サービスをご利用いただくことで、クレジットカードをはじめ、ID決済など多様な決済手段が一括導入でき、決済手段ごとに審査や開発が不要ですので事業者様の工数やコスト削減につながります。当社のマルチ決済サービス「VeriTrans4G」のID決済は、今回ご紹介したPayPay、LINE Pay、Amazon Payのほかに、楽天ペイ(オンライン決済)、リクルートかんたん支払い、MasterPass、FamiPay、メルペイに対応しています。
運用面においては、「VeriTrans4G」の管理画面から各決済サービスの売上の確認や一元管理が可能となっているため、各決済サービスの管理画面を逐一開かなくともよくなり、担当者の業務効率の改善にもつながります。
また、決済サービスはワンモジュールで提供しており、決済サービスの稼働後に新たな決済手段を追加したい場合でも追加の固定費なくご利用いただける点も特長です。
ID決済導入をご希望の場合、当社にお問い合わせいただいてから約1か月で決済サービスをご利用いただけます。お客様のご要望や要件をヒアリングさせていただいた上で個別にお見積りをご提示しますので、ID決済の導入を検討している事業者様はぜひお気軽にご相談いただければと思います。
本日は、皆さんお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。