封筒・同梱物の制作やメーリングだけでも、物流だけでもない。拠点拡充でイムラ封筒が実現する“物流CRM”

ECのミカタ編集部 [PR]

株式会社イムラ封筒
メーリングソリューション第二部 部長 赤松氏
メーリングソリューション第二部 カスタマーソリューション課 高橋氏
ロジスティックサービス室 室長 中井氏

創業から103年を迎えた株式会社イムラ封筒が新たに3PL事業に参入している。青梅ロジスティクスセンターを増床することで、扱える物流量を増やし、メーリング事業で培ってきたノウハウをいかしたマーケティング戦略も展開する。イムラ封筒が提案する3PLの特徴や、今後の展開についてメーリングソリューション事業とロジスティクスサービスの担当者に同席いただき、話を聞いた。

クライアントの要望に応え続けて事業拡大

高橋氏:イムラ封筒は封筒のメーカーとして2018年に創業100周年を迎えました。現在は第2の創業期として捉え、封筒の製造はもちろん、ダイレクトメールやチラシなどの同梱物の制作から封入、発送代行といったメーリング業務、BPO業務の受託など、事業の幅を広げてきました。その一つが3PL事業です。

赤松氏:私どもにメーリング業務をご依頼いただいているクライアント様は、ECで商品を販売されていることが多く、以前からご要望があれば対応してきました。メーリング業務においては、顧客情報という重要な情報をお預かりすることになります。セキュリティー対策など細心の配慮やクライアント様との信頼関係が不可欠となりますが、その点でいえばメーリング業務と商品配送は業務として近いところがあります。

――さまざまな要望に対応した結果が、3PL事業につながったということでしょうか。

赤松氏:そうです。加えてECの運営や、D2Cをメインにしている企業に向けて、CRMまわりのマーケティング企画を提案する「イムらと」を発足したこと。脱プラを推進する梱包材事業に関連して、運送コスト削減といった面でご相談を受けるなどさまざまなご要望が重なり、物流事業を強化するに至りました。

3PL事業の推進を目的に、青梅ロジスティクスセンターを開設

3PL事業の推進を目的に、青梅ロジスティクスセンターを開設新拠点:青梅ロジスティクスセンター

――物流拠点が3カ所になりましたが、それぞれに役割がありますか。

高橋氏:これまでメーリング業務の拠点となっていた相模原ロジスティクスセンターと昭島ロジスティクスセンターに加え、3PL事業を拡大するために、青梅ロジスティクスセンターを2022年1月に増床し、扱える物流量を増やしました。相模原ロジスティクスセンターは封筒類の製造機能を備えているという特徴はありますが、基本的に3PL事業において三つの拠点が果たす役割は同等です。

ただ青梅ロジスティクスセンターは、最寄り駅から徒歩で約11分、中央自動車道の青梅ICからも近くてアクセスがいいので、足を運んでいただきやすいと思います。また、私たちは郵便局を利用した発送に強みを持っておりますので、青梅ロジスティクスセンターを拠点にしても小回りの利く対応ができると考えております。

中井氏:青梅ロジスティクスセンターの入るLandport青梅Ⅱは、2020年に竣工されたばかりで、免震・耐震ともに最新の設備設計がなされています。クライアント様からお預かりした商品を安全に保管しておくにも最適な環境です。

ファンづくりにつながる同梱物の送り分け

ファンづくりにつながる同梱物の送り分け

――イムラ封筒における3PLの特徴について教えてください。

高橋氏:特徴は同梱物の送り分け、即日検品、JANコード、自社梱包材の四つです。まず同梱物の送り分けですが、通販では初めて商品を購入されるお客様もいれば、VIPと呼ばれる継続購入のお客様もいます。購入回数ごとに同梱するチラシを変えたり、バースデーイベントの案内を送るなど、ユーザーごとに同梱物を送り分けることが、リピーターの育成につながるため、CRMの観点からどんな同梱物が最適なのかをクライアント様にご提案しています。

中井氏:私たちはダイレクトメールや商品の発送を、預かった商品を保管して、クライアント様の指示どおりに発送することだとは捉えていません。メーリング事業で培ってきた経験をもとに、マーケティング戦略も考慮した同梱物の送り分けをご提案することで、クライアント様の成長をサポートするパートナー企業になることを目指しています。

赤松氏:CRMを中心にマーケティング支援を行うチーム「イムらと」のプランナーも交えてミーティングを行う体制を整えているので、マーケティング戦略の部分から深く入りこむことができます。同梱物の送り分けに関しては、特に健康食品や化粧品を扱うクライアント様からのご要望が多いです。複雑な条件付けにも正確に対応することで、よりCRMの強化につなげています。

――即日検品はどのようにして実現していますか。

中井氏:クライアント様は新商品ができたらすぐにキャンペーンを展開して、発送代行業者に商品を納品し、即日検品、翌日から発送というスピード感を求めていらっしゃいます。発送代行を請け負う側としては、急な依頼には対応しにくいというのが現状です。急な依頼であっても即日検品、発送を実現するために人員の確保に努めています。

それから検品については、汚れ、異物、梱包材の破れなどをチェックし、汚れの拭き取りを徹底しています。発送状態が悪いと、そのブランドのイメージすら悪くなります。商品の購入者が箱を開けた時に嬉しくなるような形で確実に発送することが、そのブランドのファンづくりにもつながります。こうした視点で発送業務を担えるのは、マーケティング戦略が念頭にあるからです。

赤松氏:仕入れの段階でJANコードを貼り付けられなかったクライアント様に代わって、私たちが用意したJANコードシールを入庫検品時に貼り付けることも可能です。検品と同時に行うことで時間短縮になりますし、クライアント様からは仕入れた商品をイムラ封筒に納品すればいいだけということで、とても楽だと好評です。

企業姿勢を示すことにつながる脱プラ封筒

――自社梱包材は、ユニークな取り組みですね。

赤松氏:もともと封筒のメーカーなので商品発送用の袋を製造するのは得意ですし、SDGsの観点から紙を活用することで脱プラ推進につなげたいと早い段階から梱包材の改善に取り組んできました。例えば封筒が紙製でもPP加工が施されていれば脱プラにはなりません。緩衝材としてビニール製のクッション材を使っている場合も同様です。

そこで緩衝材付きの封筒「紙Net封筒」などを開発し、脱プラやSDGsの推進をお手伝いしてきました。「紙Net封筒」は、封筒の内側に紙製のネットが付いていますが、使用する前は普通の封筒と同等の薄さなので他の緩衝材を使う場合と比べると、保管場所が最小限で済みます。緩衝材に包むという作業を省くことで作業効率も高められます。そして発送商品に厚みが出にくいので発送コスト削減につながります。

――どのような商品が「紙Net封筒」での発送に向いているでしょうか。

赤松氏:現在のラインナップではA4サイズが最大です。書類やCD、薄手の衣類や小物類といった小さな商品に向いています。ビニール製の緩衝材よりも緩衝性があるというデータも出ており、「紙Net封筒」に入るサイズの商品を守るという点でいえば、ご安心いただける強度を維持しています。

私たちのもとには「SDGsに取り組みたいけれど、どうすればいいのか分からない」という声がたくさん届いています。SDGsに取り組むことが、企業の価値を高める時代です。「紙Net封筒」を使用いただくことで、SDGsに積極的な企業であるという姿勢を見せることにもつながるのではないでしょうか。

高度管理医療機器も扱える物流拠点に

高度管理医療機器も扱える物流拠点に

――今後はどんなことを強化していきたいですか。

中井氏:今度よりニーズが高まると予測される高度管理医療機器を扱える物流環境を整えていきたいです。高度管理医療機器は温度管理ができる拠点でなければ扱えません。青梅ロジスティクスセンターは現段階では温度管理ができませんが、物流拠点の増床で扱える物流量は確実に増えました。青梅、相模原、昭島の三つの拠点を整備することで、高度管理医療機器を扱えるような拠点づくりも実現できると考えています。

高橋氏:マーケティングから商品発送まで、顧客との関係性を長く維持していくためにご提案することができるので、これからECを強化していきたいと考えていらっしゃるクライアント様、そして膨大な出荷数を抱えていてアウトソーシング先を探しているクライアント様、そのどちらにも細やかに対応することが可能です。大切な商品だからこそイムラ封筒にお願いしたいと思っていただけるよう、ご提案に力を入れていきたいです。

赤松氏:最近は「イムラ封筒は、封筒屋さんでしたよね?」と言われることも増え、幅広い事業展開についても注目いただけるようになりました。以前は、既存の封筒デザインを変える、発送方法を工夫してコストを削減するなど、形ありきの部分がお手伝いの中心でしたが、今後は企画の段階から関わることでCRMを推進するところから始まり、メーリング事業や物流事業といった一連の流れを総合的にサポートしていきたい。イムラ封筒にしかできない物流CRMでクライアント様のお役に立てたらと思っています。

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