CRM選びで売上が変わる──「カイコム」が「アクションリンク」導入でメルマガ経由の売上を10倍に
水野産業株式会社が展開する飲食店向け総合仕入れネットショップ「カイコム」は、一人ひとりに合わせたメッセージを自動作成できる“鉄板シナリオ”を決め手に、CRMツールを「アクションリンク」へ切り替えた。その結果、導入初月からメルマガ経由の売上が前年同月比で10倍以上に拡大。施策を考える時間にリソースを割けるようになるなど、大きな導入効果を生んでいる。EC事業を統括する田中敦弥氏と、実運用を担う世取山亜莉沙氏に、アクションリンク導入の背景や活用方法、導入後の変化について話を聞いた。
面倒で難しい設定にお手上げだったCRM
――御社の事業内容やECサイト「カイコム」について教えてください。
水野産業株式会社 eコマースグループ マネージャー 田中敦弥氏(以下、田中) 当社は、外食産業向けに食品容器や包材、備品、什器、業務用資材まで幅広く扱う商社です。容器や紙ナプキン、キッチンシューズなど、飲食店の開業や運営に必要なものをワンストップで提供できる点が特徴です。仕入先・取引先双方を大切にする営業力と、フットワークの軽さが強みだと考えています。
ECサイト「カイコム」は2007年に立ち上げ、中小規模の飲食店様にも広くアプローチする販売チャネルとして運営してきました。現在、eコマースグループは6名体制で、商品登録から運営、施策実行までEC業務全般を担っています。
――ECではどのような商品を取り扱っていますか。
水野産業株式会社 eコマースグループ 世取山亜莉沙氏(以下、世取山) 約5万点の商品を取り扱っており、ピザ箱やプラスチックカップ、紙コップなどの消耗品が特に人気です。複数店舗を展開されている飲食店様から、個人でお店を運営されている事業者様まで、幅広いお客様にご利用いただいています。
昨年はサイトをリニューアルし、業種・業態別、利用シーン別に商品を探しやすくしました。以前は使いづらさを感じる部分もありましたが、回遊性や検索性を改善したことで、より使いやすいサイトになったと感じています。
「カイコム」で取り扱う業務用食品容器・包材の数々
田中 以前利用していたCRMツールは2021年に導入しましたが、設定項目が非常に多く、直感的に使えるものではありませんでした。覚えることが多く、正直かなり難しいと感じていました。機能自体は豊富でしたが、知識不足もあり、メルマガ配信など基本的な活用にも時間がかかっていました。
また、導入当初はサポートがありましたが、一定期間を過ぎると十分なフォローが受けられなくなった点も課題でした。少人数体制で運用しているため、一人で対応する場面も多く、気軽に相談できない環境は大きな負担になっていました。
こうした状況を改善したいと考えていたところ、2025年春に開催されたEC関連の展示会で「アクションリンク」を知り、翌月には導入を決断しました。
実績・コスト・使いやすさが導入の決め手に
――数あるCRMツールの中で「アクションリンク」を選んだ理由は何でしょうか。
田中 まず大きかったのは、競合他社が導入していた点です。加えて、費用面でも導入しやすく、コストと効果のバランスが取れていました。
なかでも魅力に感じたのが、メール配信や顧客育成の基本施策が、成果実証済みの「鉄板シナリオ」として標準搭載されている点です。従来は施策をゼロから考える必要がありましたが、土台となる仕組みがあることで、運用負担が大きく軽減されると感じました。実績・コスト・使いやすさ、この三拍子が揃っていたことが導入の決め手でした。
水野産業株式会社 eコマースグループ マネージャー 田中敦弥氏
――旧ツールの契約期間が残っている状態での導入だったと伺いました。
田中 二重投資になる難しさはありましたが、導入効果の大きさや使いやすさ、コスト面のメリットを整理し、現状のコスト削減も含めて説明しました。
特に意識したのは、「一般的なCRMツールとは異なるサービスである」という点を経営層に理解してもらうことです。鉄板シナリオが標準で備わっており、短期間で成果が見込めること、さらに1年後の売上イメージを資料で示しながら説明しました。二重投資のリスクはありましたが、それ以上に挑戦する価値があると判断しました。
鉄板シナリオで“勝ちパターン”を実感
――アクションリンクの導入効果について教えてください。
世取山 想像以上の成果が出ており、導入初月からメルマガ経由の売上が大きく伸びたことには正直驚きました。前年同月比で見ると、メルマガ経由の売上は10倍以上になっており、毎月その数値を経営層にも報告しています。
以前はセールやクーポン配布のタイミングで、スポット的にメルマガを配信していましたが、現在は鉄板シナリオに沿った形で運用しています。その結果、コンバージョン率が大きく改善し、安定して収益につながるようになりました。開封率も30%を超える水準で推移しており、特にリピーターのお客様の反応が高い点から、メッセージがしっかり届いていると感じています。
――数字に表れない効果はありましたか。
世取山 施策を考える時間が増えたことは、大きな変化です。以前はメルマガを一から作る必要があり、設定に手間がかかっていましたが、鉄板シナリオが土台としてあることで、そこに工夫を加えるだけで精度の高い配信ができるようになりました。
レポートも見やすく、「今月はこうだったから、次はこうしよう」と仮説を立てながらPDCAを回せています。以前は難しかった、メールを通じた顧客とのコミュニケーションも、少しずつですが構築できている実感があります。
メルマガ配信がCRM施策の中心に
――アクションリンクはどのような企業に向いていると思われますか。
世取山 リソースが限られている企業や、他業務と兼務でメルマガ施策に十分な時間を割けない会社、専任担当者を置けない企業に特に向いていると思います。
操作が直感的で、専門用語や複雑な設定に悩まされることもほとんどありません。サポートも迅速で、やりたい施策はほぼ実現できています。Q&Aや操作ガイドも充実しており、初歩的な質問にも丁寧に対応してもらえる点は安心感があります。
水野産業株式会社 eコマースグループ 世取山亜莉沙氏
――今後、取り組んでいきたい施策はありますか。
世取山 現在運用している鉄板シナリオを、さらにチューニングしていきたいと考えています。開封されたメールのクリック率を高めるため、サポートの方と相談しながら内容をブラッシュアップしています。
また、これまで難しかった販促企画でのクーポン活用にも取り組む予定です。クーポンを使わなかった方へのリマインドや、利用した方への別オファーなど、顧客をセグメントしてメッセージを出し分けたいと考えています。アクションリンクはデータ抽出も簡単にできるため、施策を試しやすい点は非常に助かっています。
――今後の目標や将来の展望について教えてください。
田中 これまでは、企画を立てても「メルマガで売上を伸ばす」という発想はほとんどありませんでした。しかし今では、営業会議でも企画の話が出ると、自然に「メルマガで配信しよう」という声が上がるようになっています。それだけ効果を実感していますし、旧ツールの契約が残る中でも導入を決断してくれた経営層の期待に応えたいという思いも強いです。今後は、メルマガ経由の売上をさらに伸ばし、ツールの可能性を最大限に活かしていきたいと考えています。
世取山 通販ではお客様の顔が見えない分、反応があると施策がきちんと届いている実感があります。どのメールがどれだけ売上につながったかを管理画面で把握できる点は、部内のモチベーション向上にもつながっています。こうした手応えをさらに広げ、メルマガを軸に施策の効果を最大化していくことが今後の目標です。


